明石商、飛躍の春 チーム一丸、初の頂点へ(その2止) /兵庫
<センバツ2020> ◇投打に高レベル 中森俊介投手(2年)、主将の来田涼斗外野手(2年)という全国トップクラスの中心選手を擁し、投打に高いレベルを誇る。 19年秋の県大会は決勝で報徳学園に敗れたが、堂々の準優勝。続く近畿大会は準々決勝で大阪桐蔭に3―4で惜敗してベスト8に終わったが、準優勝校を相手に互角の戦いを繰り広げ、「負けてなお強し」と印象づけた。 エースの中森投手は181センチの長身から投げ下ろす本格派右腕。1年時の夏の甲子園で球速145キロを出して注目を浴び、昨夏の甲子園では151キロを記録した。2番手右腕の中野憂翔投手(2年)は切れのいい変化球で勝負する。打線は来田主将や植本拓哉内野手(2年)、福本綺羅(ひかる)外野手(1年)ら長打力のある打者がそろい、機動力もある。近畿大会の敗戦後、狭間善徳監督は「びくともしないチームを作って、リベンジしたい」と力強く語った。目指すは紫紺の大優勝旗のみだ。 ◆学校紹介 ◇OBに松本航投手ら 1953年に開校した明石市唯一の市立高校。国際会計科と商業科に計約840人が学ぶ全日制の男女共学校で、商業科には体育に力を入れる「スポーツ科学コース」も置かれている。 野球部は開校と同時に創部。近年の躍進は目覚ましく、センバツは初出場の2016年に8強、19年に4強入り。夏の甲子園は18年に初出場し、19年は4強まで勝ち上がった。 部活動は、計算事務などの文化部も活躍している。 主な卒業生に西武の松本航投手、車いすテニスの上地結衣選手ら。19年春、夏に甲子園を沸かせた水上桂捕手(3年)は、秋のドラフトで楽天に7位指名された。明石市魚住町長坂寺1250(078・918・5950) ……………………………………………………………………………………………………… <秋季県大会> ◇2回戦(9月15日、明石トーカロ球場) 明石商 0206012=11 舞子 0000100=1 (七回コールド) ◇3回戦(9月21日、同) 関西学院 0010000=1 明石商 2000501=8 (七回コールド) ◇準々決勝(9月23日、姫路・ウインク球場) 赤穂 00000=0 明石商 0038×=11 (五回コールド) ◇準決勝(10月5日、明石トーカロ球場) 神戸国際大付 000000030=3 11110000×=4 明石商 ◇決勝(10月6日、同) 明石商 000000100=1 22000010×=5 報徳学園 <秋季近畿地区大会> ◇1回戦(10月21日、奈良県橿原市・佐藤薬品スタジアム) 東山(京都) 000120000=3 00510110×=8 明石商 ◇準々決勝(10月27日、同) 明石商 120000000=3 00300100×=4 大阪桐蔭 ……………………………………………………………………………………………………… ◇明石商の甲子園全成績 <2016年> ◇第88回・センバツ◇ 3月22日 1回戦 ○3-2日南学園(宮崎) 26日 2回戦 ○3-0東邦(愛知) 28日 準々決勝 ●1-2龍谷大平安(京都) <2018年> ◇第100回・選手権◇ 8月11日 1回戦 ●8-9八戸学院光星(青森) <2019年> ◇第91回・センバツ◇ 3月27日 1回戦 ○7-1国士舘(東京) 30日 2回戦 ○13-4大分(大分) 31日 準々決勝○4-3智弁和歌山(和歌山) 4月 2日 準決勝 ●2-4東邦(愛知) ◇第101回・選手権◇ 8月11日 2回戦 ○4-3花咲徳栄(埼玉) 16日 3回戦 ○3-2宇部鴻城(山口) 18日 準々決勝○7-6八戸学院光星(青森) 20日 準決勝 ●1-7履正社(大阪)=甲子園通算12戦8勝4敗 ……………………………………………………………………………………………………… ◇近畿大会・準々決勝の先発メンバー 1◎ 来田涼斗 (2) 中堅 2 井上隼斗 (2) 遊撃 3 植本拓哉 (2) 一塁 4 福本綺羅 (1) 右翼 5 宮城光伸 (2) 二塁 6 福井雄太 (2) 左翼 7 名村康太郎 (2) 捕 8 井崎太玖翔 (2) 三塁 9 中森俊介 (2) 投 ………………………… 部長 浦井佑介 監督 狭間善徳 ※左から打順、名前、学年、守備位置。◎は主将。敬称略