「高虎ねぎ」高山神社に奉納 JA津安芸のブランド野菜 三重
【津】三重県津市一色町のJA津安芸(水谷隆組合長)管内で津市産ブランド野菜「高虎ねぎ」が誕生した。うま味や糖度を追求した長い白ネギで、津市の礎を築いた津藩祖藤堂高虎にあやかり命名。7日に高虎公を祭る同市丸之内の高山神社に奉納した。9、10日にメッセウイングNHWで開く「JAまつり」でお披露目する。 同JAでは栽培する野菜の商品価値を高め農家の収入増加や耕作放棄地の解消につなげようと、生産者4人の協力を得て今年2月から白ネギのブランド化に着手。餅が好物で長身だった高虎公にちなみ、もち米の米ぬかを使った有機肥料で甘みを出し、白い部分が標準より長い32センチ以上になるよう栽培方法を工夫した。
奉納祭には水谷組合長や同JAネギ生産部会の前田真吾部会長、地元飲食店など関係者約30人が出席。高虎公の旗印「丸餅三つ」をデザインした袋に入った「高虎ねぎ」を供え、今後の発展を祈願した。 水谷組合長は「高虎さんの名を付けるからには覚悟がある。津の名物として自慢できるものにしたい」、前田部会長は「名前に負けないきちんとしたネギを作りたい。手間はかかるが収益を上げ、生産者仲間を増やしたい」と述べた。