シミ、たるみ、贅肉とは無縁!「奇跡の74歳」ヴェラ・ウォンの半生をプレイバック
アナ・ウィンターとは同僚!超多忙な編集者時代
フィギュアスケートに打ち込む一方で、ヴェラはファッションにも高い関心を寄せていました。フランスの大学を卒業後、ニューヨークに帰ってきたヴェラはモードファッション誌のエディターとして活動を開始。同僚には同い年のアナ・ウィンターがいたといいます。つまりファッション誌戦国時代で戦っていたのですね。 23歳で入社し、15年間超多忙を極める編集者時代を過ごします。たくさんのファッションを見て、触れて。ヴェラの美的感覚が大きく養われたこと、また真の美しさについて自分の中で確固たる考えが芽生えたのもこの時代なのではないでしょうか。そして40代を目前に控えた38歳の時、大好きなファッションデザイナーになることを決意するのです。
愛する夫と二人の娘。幸せな多忙期を過ごした40、50代
編集部を退社後、2年間はラルフ・ローレンのアクセサリー部門のディレクターとして働いていました。キャリア転換を図ると同時に人生も大きな転換期を迎えていました。それが結婚、そして母になることでした。 ヴェラは1989年、40歳の時に投資家、不動産開発業者であるアーサー・ベッカーと結婚しました。セシリア、ジョセフィーン二人の養女を迎え育て上げました。41歳で自身のブランド、「ヴェラ・ウォン」をスタートさせているので、全てが同時進行! 妻として、母として、デザイナーとして。眠る暇もないほどの怒涛の日々を過ごしていたのかなと想像します。アーサーとは公私を共にし仲睦まじい家庭を築いていましたが、結婚生活は23年でピリオドを打ちました。
41歳でデザイナーに転身。才能が爆発したウエディングドレスのデザイン
38歳で編集者をやめ、ファッション界に完全に舵を切ったヴェラ。41歳で「ヴェラ・ウォン」を始めるのですが、そのきっかけは自身の結婚。大人女性が着られるウエディングドレスがなかなか見つからずに苦労したことにありました。同じ思いをしている花嫁がいるかもしれない、そう思い今では全花嫁が憧れると言っても過言ではない大人のドレスブランドを作り上げました。 ヴェラ本人の才能が開花したことももちろんですが、ブランドがここまで大きく発展したのは当時夫だったアーサー・ベッカーの力が大きいとも言われています。ちなみに最初にブランドを始める時に金銭的援助をしたのはヴェラの父親。流石の財力!ヴェラがお嬢様だったのだということを改めて思い出させてくれるエピソードです。
Megumi Sawamura