「この選手は見ておけ!」人気解説者・林陵平氏が選ぶCLで見逃せないスター候補5選:17歳の逸材にサカの競争相手も?
ジョナサン・デイヴィッド(24歳)|リール|カナダ
――「この選手は見ておけ!」それでは最後の5人目を教えてください。 リールのFWジョナサン・デイヴィッド選手です。 この選手は色々なクラブからオファーを受けているようですが、移籍せずリーグ・アンで点を取り続けています(公式戦25試合17ゴール)。カナダ代表で、身長は170cm台だと思うんですけど、すごく体の厚みがあって、フィジカル的に強くて、スピードもある。さらに両足蹴れるところも魅力です。 2人目で紹介したオペンダよりボールが収まるタイプですね。最前線に張っているだけではなく、少し落ちてきてライン間でポストプレーしたり、ワンツーしたり、周りとうまく噛み合いながらコンビネーションも作れるタイプだと思います。センターFWなんだけど、ビルドアップにも関われる。ボックス内で勝負することもできるんだけど、その手前でのプレーもできる。総合力が高いセンターFWというイメージです。 ――CLでは4ゴール奪っていますが、期待したい部分はどこですか? ストライカーなので、ゴールを決めることがチームへの貢献です。リールはここまでで8位につけています。CLでさらに勝ち抜いていくためには、結果という部分でストライカーにかかる比重が大きいので、ゴールを期待したいですね。 ――昨季からミランをはじめ移籍の噂が出ています。移籍するとしたらどのクラブが合うでしょうか? これも難しいな……ミランも合うと思いますし、プレミアリーグのチームも合うと思います。プレミアリーグかセリエAに行ってほしいですね。フィジカル的な能力も高いので、どちらのリーグでもプレーできると思います。 ――セリエAはストライカーにとって難しいというか、慣れるまで時間がかかるリーグというイメージがあります。 ジョナサン・デイヴィッドの場合は、総合力が高いので、点が取れなくても他にできることがある。それはすごく大きいと思います。 ストライカーのタイプによって「点が取れないと全く自分の調子が出ないタイプ」もいますが、「ある程度色々なことができる選手」はポストプレーがうまくいくことで、チームが点を取れて、自分もゴールが決まり出す選手もいます。そういう意味では、総合力が高いほうが、より適応しやすいと思います。試合にも出やすくなりますしね。