優秀だが仕事の締め切りにルーズな人に「守ってね」とただ言うだけはダメ。いつもギリギリな人に効果ある、ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
2種類の締め切り
例えば、新規企画案の提出期限を決めるとしましょう。 これはスクエア・エニックスという会社の偉い人から聞いた話ですが、その人は部下に仕事を頼む際に、少し変わった締め切り設定をするそうです。 「普通に終わるとしたらいつ?」 「ここまでは遅れないだろうけど、それを過ぎたら最悪クビになってもいいという期限はいつ?」 そんな2種類の締め切りを聞くわけですね。すると、後者の期限を守らない人はほぼいないとか。
上司と本人の認識とは違う場合も…
もちろん、上司としては「3日もあれば終わるだろう」と思っていても、本人の認識とは違う場合があります。 部下が「普通なら1週間で終わりますが、遅れたとしても2週間あれば終わります」と返したなら、実際には2週間で終わらせることだって十分に頑張った結果だったりするわけです。
内心で「遅いな」と思いつつも…
そういうときは、「遅いな……」と内心では思いつつも、「じゃあ、2週間でお願いね」と許可を出してあげましょう。もちろん、「わざとめちゃくちゃ遅く設定しておこう」と考えるこずるい人もいるので、相手次第ではありますが……。
部下に締め切りを守らせるには…
× 締め切りは守ってね! ◎「これより遅れたらクビになってもいい」という期限はいつ? 構成/杉原光徳(ミドルマン) ―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]― 【ひろゆき】 西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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