輪島市でボランティア受け入れ開始 宿泊できず…活動約3時間に
日テレNEWS NNN
石川県輪島市では、ボランティアの受け入れが10日から始まり、被災した家屋の片付けなどが行われました。岩本泰平記者が中継。 【動画】家屋が次々と倒壊…津波も 能登半島地震でドラレコに“震度6強”の映像 ◇ 10日、ボランティアの人たちが片付けた災害廃棄物が道路の脇にまとめられています。私の後ろにある民宿にもボランティアが駆けつけ、ぬれて使えなくなった畳などを運び出していました。この日の活動は午後3時には終了しましたが、11日もボランティアは続けられます。 輪島市でボランティアの受け入れが始まった10日、県内外から訪れたおよそ40人が被災した家屋で片付けを行いました。 住人(72) 「そこまでタンスが倒れてたの、こっちの」 ボランティア 「全部」 住人(72) 「え~!」 ボランティア 「いきます!せーの!」 住人(72) 「(タンス)使えるんじゃないの」 ボランティア 「使えます、全然使えます。倒れただけなので」 住人(72) 「やっぱり昔のタンスってすごいな。嫁入り道具の一つやもん!」 住人(72) 「じじとばばだけじゃ動かされんわね、助かる。踏ん切りがつかんよ、自分らだけじゃ」 また、これまでに各地から届いた支援物資をボランティアが小分けにし、被災者に手渡していました。 埼玉県から参加したボランティア 「毎日ニュース見ていて、いてもたってもいられない。何か助けができないかなって。いついけるんだろうと毎日情報をチェックしていた」 一方で、ボランティアの受け入れには課題もあります。金沢市から輪島市までの移動にこの日は往復で8時間かかったのに対し、現地での活動は、およそ3時間。被災地では、今も多くの地域で断水が続き、ボランティアが宿泊できない状況のため、活動の時間が制限されているのが現状です。 10日、ボランティアが活動を行ったこの旅館では、地震により、壁や瓦が落ちるなど大きな被害を受けている中、「復興のため活動する人に部屋を提供していきたい」と、復旧を進めていました。 お宿たなか 田中孝一店主 「あたたかい布団で寝て、足を伸ばして、一日の疲れを癒やしてもらえれば、次の日の活力になると思う。そういった場所を提供していきたい」 輪島市では、10日からの3連休でおよそ120人のボランティアが訪れます。3日間で20軒ほどの住宅で片付けを手伝う予定です。