台風5つ直撃 フィリピンで甚大被害 台風25号、沖縄接近へ スペインはまた豪雨
■最大規模の台風が直撃した台湾へ向け北上
現在、台風25号は台湾へ向けて北上。 台湾といえば、過去30年で最大規模の台風21号が直撃したばかり。最大瞬間風速65メートルを記録し、強風で女性が飛ばされ、男性たちはマンションのバルコニーが飛ばされないように消防用のホースで引っ張る。 記者 「台風の影響で強風が続いています。こちらの鉄の囲いが風に吹かれて倒れました」 建設現場には強風のなか鉄骨を押さえる2人の男性。そこに飛んできたガラスの看板が割れ、とても危険な状態だ。 さらに、台湾の花蓮県では竜巻のような渦を巻いた巨大な雲が発生。 大雨の影響で土石流が発生し、住宅街が水浸し。道路には水が流れ出し、車が立ち往生。まるで川のような光景だ。 台風21号の影響で3人が死亡、700人近くが負傷する事態となった。 大きな被害を受けたばかりの台湾に、今度は台風25号が北上し、16日にかけて接近する見通しだ。 この台風は今後、大雨の被害に遭ったばかりの沖縄にも近づく恐れがあり、再び大雨への警戒が必要となっている。
■“史上最悪”大洪水発生のスペインで…また集中豪雨
そして“史上最悪”の洪水が発生したばかりのスペインで、またしても集中豪雨による被害が発生。 南部アンダルシア州では、降り続く雨でたちまち道路が冠水。ゴミ箱が流されていく。 海沿いの観光地マラガでは、前日までの天気が一変。当局は、付近の川が氾濫する危険性があるとして、およそ3000人に避難指示を出すなど警戒を呼びかけている。 2週間前には、記録的大雨と大洪水が東部バレンシア州を襲った。激しい濁流に、なすすべなく流されていく車。 わずか8時間で1年分の雨が降り、大洪水に。水が引いた後には、無数の車ががれきと共に路地を埋め尽くす光景が見られた。中には道路に突き刺さった状態の車もある。 地元住民 「どうにもならなかった」 「悲しかった。無力さ。言葉も出なかった。ただ見ているだけしかできない。つらかったよ」 豪雨の原因は「DANA(ダナ)」と呼ばれる強力な寒冷低気圧。地中海沿岸部では、この時期、寒気を伴った低気圧が南からの暖かい空気とぶつかり大雨をもたらすことがあるという。 現地13日時点で確認された犠牲者は223人。いまだ17人が行方不明。 スペインの洪水被害としては“近代史上最悪の被害”と言われている。