【重大事件簿2024年】激動の1年…印象に残るニュースは?全国でも注目された“あの事件”を一挙蔵出し(静岡)
世の中を震撼させるニュースが相次いだ激動の2024年。全国でも注目された重大事件をまとめてお伝えします。 (伊藤 薫平 キャスター) 「袴田巌さんに無罪判決、無罪判決と掲げられました」 (千奈ちゃんの父親) 「手を合わせるたびに、きょうも『ごめんなさい』と謝ると思います」 (提坂 貴文 カメラマン) 「午前9時ごろです。捜査員の車両が規制線の中へ入っていきました」 重大事件が相次いだ激動の2024年。この1年、みなさんはどんなニュースが印象に残っているでしょうか? 2月、静岡・湖西市の浜名湖で袋井市に住む高校2年生の男性の遺体が見つかった殺人事件。 (2月13日 県警の会見) 「浜名湖内において男性のご遺体が発見されました」 事件当日、浜松市内で知人の誕生日パーティに出席していた男子高校生。男子高校生は暴行された後、車のトランクに監禁され、湖西市まで連れ去られたとみられています。 当初、警察は事件に関与したとして当時21歳の男と4人の少年を傷害や監禁の疑いで逮捕・送検。最終的に、地検浜松支部は殺人と傷害、監禁の罪で浜松市中央区の無職の男とフィリピン国籍の男を起訴しました。 起訴状によりますと2人の被告の男は、2月5日、被害者の男子高校生に暴行を加え、浜名湖に転落させて溺死させた罪に問われています。今後、2人の被告は裁判員裁判で審理される見通しです。 そして7月、当時3歳の女の子の命を奪った事件に司法の判断が下されました。 (静岡地裁・裁判長) 『千奈ちゃんは両親を幸せにするために生まれてきました。本件のために生まれてきたわけではありません』 2022年9月、牧之原市で当時3歳の河本千奈ちゃんが通園バスに置き去りにされ、重度の熱中症で死亡しました。業務上過失致死の罪に問われたのは当時、バスを運転していた元園長と当時のクラス担任。判決で静岡地裁の國井恒志裁判長は、元園長に禁錮1年4か月の実刑判決を、当時のクラス担任に禁錮1年執行猶予3年の判決を言い渡しました。判決後、千奈ちゃんの父親が取材に応じました。 (千奈ちゃんの父親) 「基本的には良かったねとはあまり言えないのかなと思います。いつも謝っているの で、手を合わせるたびに、きょうも『ごめんなさい』と謝ると思います」 7月、菊川市の住宅で一家3人が殺害され、親族で元自衛官の容疑者の男が殺人の疑いで公開指名手配された事件。 (西尾 拓哉 記者) 「ブルーシートが張られ鑑識作業が行われています」 事件翌日、菊川市内の宿泊施設からJR掛川駅まで容疑者の男を乗せたというタクシーの運転手は…。 (タクシー運転手) 「黒いTシャツに黒いズボンにリュックサックを背負っていた」「(警察に)写真見せてもらったら記憶の通りこの人」 そして、事件発生から2日後、事態は急展開。鳥取市内の宿泊施設で、容疑者の身柄が確保されました。その後、殺人の疑いで逮捕され静岡まで移送された容疑者の男。地検浜松支部は刑事責任能力を調べるため、2025年1月20日まで、容疑者の男を鑑定留置する予定で、医師による精神鑑定などを経て、地検が起訴するかどうか判断するとみられます。 そして、9月、半世紀以上の時を経て袴田巌さんに無罪判決が言い渡されました。 (袴田さんの姉・ひで子さん) 「きょうはいいことがあった」「無罪判決が出た、あんたが勝った」「あんたの言う通りになった」 1966年、旧清水市でみそ製造会社の専務一家4人が殺害された事件で無罪が確定した袴田さん。 (袴田 巌さん) 「待ちきれない言葉なんですけど無罪勝利が完全になりました」 静岡地裁は判決で捜査機関の3つの証拠のねつ造を認定。これを受けて10月、静岡県警は…。 (静岡県警 津田 隆好 本部長) 「申し訳ありませんでした」 県警のトップ・津田隆好本部長が浜松市内の袴田さんの自宅を訪れ、直接謝罪。また、静岡地検のトップ山田英夫検事正も、袴田さんと姉ひで子さんに直接謝罪しました。 袴田さんは拘束された47年7か月間について、刑事補償法に基づき1日最大1万2500円が支払われます。2025年1月にも、静岡地裁に請求する方針です。