【阪神】球団初先頭弾による1―0勝利でロッテ止めた!プロ野球8度目の珍事に岡田彰布監督苦笑い「ホームランは打つなと言うたのに」
◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ0―1阪神(2日・ZOZO) 初回先頭でアーチをかけた森下を迎えた岡田監督は、小さなハイタッチと同時につぶやいた。「なんでホームラン打つんや」。その1点を守り抜き、球団史上初の1回表の先頭弾のみによる1―0での勝利。プロ野球8度目の珍事に「その時点では分からへんけどな、終わってみればやな」と苦笑いした。 「ホームランは打つなと言うたのに」と指揮官。試合前の練習で、5月17日のヤクルト戦(甲子園)以来の1番に起用した大砲に声をかけていた。「その代わり、全部塁に出ろ」。つなぐ意識を徹底したが、まさかの“反抗弾”。4月26日のヤクルト戦(同)以来、29試合、106打席ぶりの6号が飛び出した。 森下は野球人生で「記憶にない」という先頭弾。1ボール2ストライクから、チェンジアップを引きつけて左翼席に運んだ。「監督に『全打席出塁します』と言ったんですけど。そういう意識がいい結果に」と感謝した。カード初戦は5打数無安打。第2戦は延長10回1死一、二塁の代打で遊ゴロ併殺打に倒れた。力みが目立っていたが「大振りなところが出ていたからコンパクトに」と、3回にも左前打。不振の打線復活のカギを握る男は「この気持ちを忘れずに」と誓った。(安藤 理)
報知新聞社