「海に眠るダイヤモンド」西垣匠、主人公の後輩ホスト演じて「僕なら心が折れちゃいそう」
塚原監督は、プラスアルファで肉付けをしてくださる
――撮影現場の雰囲気はいかがですか。 「撮影現場は和気あいあいとしていて、僕と神木さんのシーンは比較的ゆるいシーンが多いので、穏やかに楽しく撮影しています」 ――神木さんが一人二役を演じるのを見ていかがですか? 「エネルギー消費が他の人より倍で、時代はもちろん人物も違いますし、振る舞いなども変わってくるので、本当に素晴らしいと思います。ホスト役では、ぐたーっとした適当感、力の抜き具合がお上手でこういう人いるなと。また、神木さんと宮本さんの会話しているお芝居を見ていると、リアリティーにあふれていて、会話ってこういうものだよなと思わされます。お二人の芝居をこっそり見て学ばせていただいています」 ――この作品を通して、あらためて感じた俳優の面白さや難しさはありますか? 「お芝居をやってみて、『いいね』と言われるよりも『もうちょっとこうできる?』と言われた方が楽しいなと思うんです。塚原監督は、自分の演技に対してプラスアルファで肉付けをしてくださるので、緊張感というか、ヒリヒリする感覚があり楽しくて。セリフを話し始めるタイミングがかぶっても、それは普通に起こり得ることだから、とカットがかからず続くこともあります。そういうドキドキ感があって楽しいですね」 ――数々の作品を経験されてきて、俳優としてどんなことを感じますか? 「いい意味で、昔の誰かに付いていこうという感覚はもうなく、自分のペースというものが分かってきました。演じるとは別のところで、現場がどういうふうに動いていくかなど視野が広がりました」
――過去にフェンシングの日本代表を経験されていたとのことですが、その経験はお芝居に生かされていますか? 「フェンシングは、相手と周りをすごく見る競技です。相手が何を考えているのか、入ってくるタイミングなど常に読み合っているので、相手との距離感や周りを見る目は養われたと思います。例えば、お芝居の中で、その人との人間関係といった物理的な距離感もそうですが、心の意思疎通をしていくところも、うまく測りながらやれています」 ――神木さんとの距離感にも注目ですね。最後に見どころをお願いいたします! 「とにかく台本が面白いので、絶対に楽しんでいただける作品です。僕としても3年ぶりの日曜劇場で、いい緊張感と楽しみながら撮影に臨んでいます。現代と55年の端島の2パートでつながってはいますが、別のドラマを見ているかのような感覚で2度楽しめます。キャストの方々も豪華ですし、笑って泣ける内容になっていますので、毎週楽しみにしていただけたらうれしいです!」