【真の文化遺産】大音量、ワイルド、ダーティ、そしてもはや時代にそぐわない? そんなの関係ない!ダッジ チャレンジャーよ永遠なれ!
アトランティックシティで途中下車
自由の鐘を見学した後、海岸に向かって高速道路を進む。アトランティックシティは東海岸のラスベガスになるはずだった。実際、太陽が照っているときはとてもいいところだ。しかし、多くの男たちは、この海岸沿いの町が最後のチャンスだと思っているようだ。どんな理由であれ。とにかく、そこの高速道路は空いているので、私はポニーに拍車をかける。そして獣は即座に、そして残酷に反応する。このクルマはドライビングプレジャーがすべてなのだ。
2023年型の「チャレンジャー」は、確かに最新の自動車技術を提供するものではないし、2トン近い車体も軽量構造ではない。しかし、これは本来のアメリカ流の官能的なドライビングがすべてなのだ。2023年だろうが1971年だろうが、変わらないものがある。この「チャレンジャー スインガー」は、まさにタイムスリップモデルなのだ。
「スポーツ」モードでも(ギアチェンジさえしなければ)それほど苦労せずに運転できる。私が朝食をとっている、太陽に輝く銀色の食堂の前の駐車場で、「素晴らしい車ね」とベスが言いながら、私のコーヒーを入れ、窓越しに輝く車を見ている。
アメリカはまだガソリンが安い
私はケープメイまで南下した。そこからカーフェリーでデラウェア州に渡る。その船は、私が好きなアムルム行きのフェリーにほとんどそっくりだ。所要時間は2時間弱で、料金は同じようなものだ(車は25ドル=約3,750円)、私は10ドル=約1,500円)。
デラウェア半島は見るべきものはあまりないのですぐに横断する。ただの田舎道であるコーストハイウェイの右手には、ジョー バイデンの私邸がある。リバティのガソリンスタンドで写真を撮る。アメリカでの給油は、まだドイツの半額、1リットルあたり1ユーロ(約160円)以下だ。
ワシントンでは車泥棒がブーム
ワシントンD.C.に入ったとき、私はミスを犯した。ホテルの地下駐車場の1日40ドル(約6,000円)を節約して、「チャレンジャー」をパーキングメーターに当てた。しかし、ワシントンは、アメリカで最も車の盗難が多い都市なのだ。でも私はラッキーだった。チェックインから戻ると、私のスインガーはまだ道路脇で夕日に輝いていた。