早くも巳年の色紙 「新たな自分に脱皮を」、和歌山県田辺市の熊野本宮大社
和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社が、早くも迎春準備に取り組んでいる。来年のえとである「巳(み)」の色紙で、九鬼家隆宮司(68)が手書きしたものなど3種類を制作中。九鬼宮司は「巳年は古来、ヘビが脱皮を繰り返して成長することから『復活と再生』の年といわれており、脱皮をして新たな自分を示す年にしてほしい」と話している。 【共通巡礼の「大使」委嘱 和歌山県田辺市とスペイン、観光交流10周年記念の記事はこちら】 色紙の制作は8月下旬から始めた。宮司手書きの色紙(27センチ×24センチ)は、初日の出の太陽の中に白いヘビを描いた。今年は災害が相次いだこともあり「来年こそは平穏であってほしい」との願いを込めて「天下泰平」という文字を揮毫(きごう)。千枚制作し、新年初祈祷(きとう、初穂料5千円~)を申し込んだ人に授与する。 印刷した色紙(27センチ×24センチ)には、サクラの花を添えた黄金のヘビのほか、旧社地・大斎原(おおゆのはら)にそびえる大鳥居などを描き「新たな出発」と揮毫。2800枚を用意し、12月1日から1枚2千円で授与する予定。 また、「弥栄」という文字を揮毫したミニ色紙(13・6センチ四方)も2千枚用意。初穂料は1枚千円。色紙はいずれも裏面に切り込み加工がされており、自立させて飾ることができる。
紀伊民報