現代美術家のナカヤマン。が森美術館に次いでニューヨークのソーホーでプレゼンテーションを開催
現代アーティストのナカヤマン。が、プレゼンテーション「(跡見:)黒節分/(Atomi:) WHITE2BLACK∈division」をニューヨークのホテル、ザ・マーサーで開催する。会期は11月6~8日に完全招待制のリレーショナルアートとしての茶事「黒節分/WHITE2BLACK∈division」を、9日に跡見の茶事から引用した展示形式の「跡見:黒節分/Atomi:WHITE2BLACK∈division」が行われる。 【画像】現代美術家のナカヤマン。が森美術館に次いでニューヨークのソーホーでプレゼンテーションを開催
同展は裏千家16代家元坐忘斎の実弟・伊住宗晃の次男の伊住禮次朗が主宰する茶道プロジェクト「茶美会」との協業によるもので、昨年発表した「(跡見:)黒節分/(Atomi:) WHITE2BLACK∈division」の最新作である。引き続き「情報伝達とその(沈着した)歪曲」をコンセプトとしており、1999年の映画「アメリカンビューティー」や虫プロによる63年の白黒アニメ「鉄腕アトム」の他、「美少女戦士セーラームーンS」や「新世紀エヴァンゲリオン」など90年代カルチャーなどもリファレンスに用いて表現される。
同プロジェクトは、今年8月に「私たちの間にあるのは分断ではなく、美と寛容である/Beauty and generosity between us, not division」を実施した。同作は昨年の黒節分に、正客(ホストゲスト)で参加したシアスター・ゲイツ(Theaster Gates)とのコラボレーションとして森美術館で開催した。ゲイツの個展「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝(以下、シアスター・ゲイツ展)」を用いる形で催されたこの企画は、黒節分と同じく9人の完全招待制で、閉館後の森美術館の「シアスター・ゲイツ展」の各エリアを用いたティー・セレモニーを展開した。最後には展覧会の会場外に設けられた茶室で締め括られた。
最新作となる同展において、9日に開催する「Atomi:WHITE2BLACK∈division」は81人限定で10月11日24:00から参加予約の受付を開始する。