ブラッド・ピット主演のF1映画、デイトナ24時間でも撮影へ。同作品のプロデューサーがグランドマーシャルを務める
2023年のF1シーズン中に、実際にF1が開催されているサーキットを舞台に撮影が行なわれた、ブラッド・ピット主演のF1映画。この作品の撮影が、来週開催されるデイトナ24時間レースでも行なわれることになった。 【ギャラリー】F1史上最も醜い、2014年のF1マシン全車 このデイトナでの撮影は、架空のチームであるチップ・ハート・レーシングがエントリーした120号車ポルシェ911 GT3 Rを中心に展開される。このチームは実際にはライト・モータースポーツによってエントリーされたマシンで、アダム・アデルソン、エリオット・スキーア、ヤン・ヘイレン、フレデリック・マコヴィッキィがドライブし、実際にレースを戦うことになる。 なお通常ならばマシンには、ドライブするドライバーたちの名前が入れられるが、今回のマシンには実際のドライバーではなく、ピットが演じるヘニー・ソイズをはじめ、C.ケルソ、そしてポルシェのアンバサダーを務めるパトリック・ロングの名が入れられる。 この映画の撮影は、ハリウッド俳優らが加入する労働組合のストライキにより、影響を受けた。しかしストライキが勃発した後も走行シーンなどを中心に撮影は進められてきた。 なお今回のデイトナ24時間では、この映画のプロデューサーを務めるジェリー・ブラッカイマーが、グランドマーシャルを担当することになった。ブラッカイマーは、『トップガン』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『アルマゲドン』など大ヒット作を数々手がけた敏腕プロデューサーである。1990年には、トム・クルーズ主演のNASCARを題材とした映画『デイス・オブ・サンダー』のプロデューサーも務め、その際にはデイトナでも撮影が行なわれた。 デイトナ・インターナショナル・スピードウェイのフランク・ケレハー社長は、この件について次のように語った。 「ジェリー・ブラッカイマーは、過去数十年の間に、最も面白くアクション満載の映画やテレビ番組をプロデュースしてきた」 ケレハー社長はそう語る。 「速いクルマ、高い空を飛ぶジェット機、あるいは熱狂的な徒競走……そのいずれを取り上げても、彼の作品はデイトナでのロレックス24で見られるエネルギーを反映している。それを考えれば、彼は今年のレースに最適なグランドマーシャルだ」 またブラッカイマーも次のようにコメントした。 「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイは象徴的なサーキットであり、ロレックス24のスタートコマンドを担当することができて光栄だ」 「私は最大のNASCARレース(デイトナ500)の際にここに来たことがある。今回、世界で最も権威のあるスポーツカーレースのひとつを体験するのが待ちきれないね」
Charles Bradley