阪神育成D1位・工藤泰成、指名あいさつに胸躍る!「いろいろと良いところを吸収して、自分の活躍に」
阪神から育成ドラフト1位で指名された工藤泰成投手(22)=四国IL徳島=が3日、徳島市内の球団施設で畑山統括スカウトらからあいさつを受けた。最速159キロ右腕は秋田県出身で、独立リーグを経て虎入りを果たすのは石井大智投手(27)と同じ歩み。筋トレ好きという共通点も多い右腕を追いかけ、まずは支配下登録に照準を定める。 剛腕を携えて虎に仲間入りをする。育成ドラフト1位指名の工藤にとって、目指すのは支配下契約を勝ち取って1軍の舞台で結果を残すこと。その夢に向かううえで確かな道しるべとなる存在がいる。歩むのは〝石井ロード〟だ。 「活躍している姿はもちろん見ていました。まさか同じチームでやれると思っていなかったので、いろいろと良いところを吸収して、自分の活躍につなげていければなと思います」 秋田で生まれ、明桜高から東京国際大に進学し、今季は四国IL・徳島でプレー。秋田高専から同リーグの高知を経て、ドラフト8位でタテジマに袖を通した先輩は、今季も中継ぎで勝ちパターンの一角として30ホールドを挙げるなど、チームに欠かせない存在となった。秋田生まれで成功者の道を歩む背番号69がそばにいてくれることは心強い。 また、石井には「勝ちマッスル」の決めぜりふがあり、工藤自身も筋トレBIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)が徳島ではチームトップとなる600キロというマッチョマン。「ウエートのこととかを聞いてみたい」と話が弾む共通点もある。 大学時は153キロだった球速は、強靱(きょうじん)な体を築いたかいもあり、今年の8月に159キロをマーク。自慢の武器も披露しつつ、抱える課題を克服できれば、大化けが楽しみな存在だ。 「タイガースさんに評価していただいているところは曲げずにこれからも磨いてレベルアップしていきたい。一番直さないといけないのは制球力。指導を受けた後に自分でたたき込んで練習して、制球に困らないようにやっていきたい」 2桁背番号を勝ち取るために腕を磨き、新たな独立リーガーの星となる。(須藤佳裕)