【マイルCS・生情報】競馬学校同期コンビのマテンロウスカイは天皇賞・秋5着から確実に上昇中
[GⅠマイルチャンピオンシップ=2024年11月17日(日曜)3歳上、京都競馬場・芝外1600メートル] 横山典&松永幹調教師の競馬学校騎手課程同期コンビで挑むマテンロウスカイ(セン5・松永幹)はレース前日の16日朝、栗東E(ダート)コース経由で坂路1本(4ハロン68・3秒)のキャンターで最終調整を終えた。 「普段と同じメニューでしたけど、いつもと変わらずいい感じでした。東京への輸送でも10キロ以上も馬体を減らす馬なんですよね。3走前のドバイターフのときは長時間のフライトで、到着したときには馬体がガレていました。帰国してからはそれを引きずっている感じもなくて、状態は確実に上がってきていますね」と担当の額田助手。毎日王冠(8着)→天皇賞・秋(5着)と中2週の競馬が続くが、むしろ調子を上げてきていると断言する。 国内復帰初戦の毎日王冠は前が開かずに惨敗を喫したが、前走の天皇賞・秋は内からジワジワと差を詰めて0・3秒差の5着。ドウデュースなど超一線級とも差がないことを証明した。「ベラジオオペラの位置を取れればもっと際どい競馬ができていたと思います。ホウオウビスケッツ(3着)が逃げて粘っていただけに、あの位置が欲しかったですね」と振り返り、12番人気での健闘という評価にも納得していない。 「毎日王冠はラチに張り付いてモタれていたみたいでしたけど、本来は右回り、左回りは問わない馬。馬房内でジッとしていても汗をかく馬で、暑い時期は苦手だと思う。前回は馬房内にハエが飛んできて、それを気にしてイライラして発汗もありました。2月の中山記念を勝っていますし、そういう意味ではこれからの時期はいい」と額田助手は寒い時期でより本領を発揮するタイプとみている。「内に入った人気馬は差しタイプで後ろからの競馬になると思うし、この枠ならスッといい位置につけられそうですね。輸送時間の短くなる京都に替わるのもプラスですし、鞍上(横山典)の感触もいいので楽しみはあると思います」。 中山記念ではジオグリフやソールオリエンス、エルトンバローズといった強豪相手に2馬身差の完勝。底力は十分に通用する。陣営はGⅠ初制覇に向けて気合十分だ。
東スポ競馬編集部