前日計量をパスした力石とバコナヘ

　◇プロボクシング61キロ契約10回戦　力石政法（大橋）《10回戦》アルネル・バコナヘ（フィリピン） 　IBF世界スーパーフェザー級3位の力石政法（30＝大橋、15勝10KO1敗）が16日、都内で大橋ジム移籍初戦の前日計量に臨み、契約体重を200グラム下回る60・8キロでパス。「試合が待ち遠しかった。自分の力をどれだけ出せるようになったかワクワクしている。楽しみ」と移籍初戦を心待ちにした。 　対戦相手はフィリピン同級王者アルネル・バコナヘ（30、17勝12KO8敗）戦へ意気込んだ。 　12日は兄・矢吹正道（32＝LUSH緑）がIBF世界ライトフライ級タイトルマッチで王者シベナティ・ノンシンガ（25＝南アフリカ）を下し、世界王座返り咲きを果たした。「戦前は五分五分だったが、正道の左がノンシンガを弱くさせた。あの左ジャブが全てを制した」と兄を大絶賛。セコンドに入り間近で勇姿を見届け「めちゃくちゃ刺激をもらった。俺も負けてられやん、と思った」と兄の活躍を力に変える。 　今年7月にLUSH緑ジムから移籍。同3月にはWBC同級シルバー王者マイケル・マグネッシ（イタリア）に12回逆転KO勝ちし、WBC世界同級挑戦権を獲得し、今回が世界前哨戦となる見通し。「世界チャンピオンにいつでもなれるだろうと周りに期待される勝ち方をしたい」と気合を入れ「前回はふがいない試合をしたので、今回は圧倒して倒しにいきたい。1回からぶん回しますよ」と兄に負けないド派手なKO劇を約束した。 　興行はLeminoで無料生配信される。