【女優・原日出子さんをゴキゲンにする食事】家族みんなが大好きな「かあちゃんごはん」
女優として表舞台で活躍して40数年。若い頃から全国を飛び回っているのに、家事も手を抜くことをしない原日出子さん。20代・30代の子どもたちが今も大好きな「かあちゃんの味」がたくさんある。自らもSNSで「#かあちゃんの味」とハッシュタグを付けるその定番料理とは?
子どもたちがいつも喜んでくれるのは、ソウルフードな「かあちゃんの味」
「私はワインが好きでよく飲むほうです。普段は家でもワインに合うちょっと西洋風なものを作りがち。でも、家族が好きなのは意外に和風のもの。昔から私がよく作ってきた定番の『かあちゃんの味』です。 みんなの『死ぬ前に食べたいかあちゃん料理』、その第1位は豚汁なんですって。困ったときの豚汁、という感じでだいぶ作ってきました。自分でも『まさにかあちゃんの味だなぁ』とよく思います。 第2位は、イクラの醤油漬けかな」
「先日も新物のいい筋子が買えたので、今年初のイラクの醤油漬けを作りました。『イクラが乗った白米があれば、もう何も要らない』とか言われて、1週間も経たないうちにあっという間になくなっちゃいました」
「普段、私はあまり白米を食べないほうですが、そういったお米に合うおかずを作った時は土鍋でごはんを炊きます。 イクラのほかにも季節のもの。例えば美味しいしらすをいただいたとか、何か美味しいお魚いただいたとか、山菜の煮付けを作ったとか。そういうときは和食を食べたいじゃないですか。土鍋ご飯に豚汁にだし巻き卵、これは子どもたちにとって最強かもしれません」
「ほかに『お豆腐グラタン』も定番中の定番。ソウルフードというか、かあちゃんの定番味です。 初めてうちにごはんを食べに来た人にはたいてい出します。うちの名物みたいなもので、簡単でおいしいの。ほんとによく作ります」 その作り方は…。 「絹豆腐をよく水切りして、約2cmの厚さに切り、薄くバターを塗った耐熱皿に並べます。明太子を皮から外し(豆腐1丁なら2本、2丁なら4本くらい)、マヨネーズをたっぷり入れて混ぜて、豆腐の上にまんべんなく乗せます。250℃のオーブンで10分ほど焼いたら出来上がり! 小口切りの万能ネギや刻み海苔などを散らすとよりおいしいですよ」 料理は好きと言うよりも習慣ですよね、と原さん。 「食べた後の洗い物も自分でやります。早いですよ、すごく早くきれいにします!よっぽど大人数のときは食洗機を使いますが、普通は手で洗います。最近手を洗いすぎてか二枚爪になっちゃって、爪を強化する美容液だけは塗っています」 原日出子さん Profile 1959年11月10日生まれ。女優。専門学校で演劇を学び、劇団四季の研究生に。’79年、映画でデビュー。’81年、NHKの連続テレビ小説「本日も晴天なり」のヒロイン役に抜擢(2022年~’23年に再放送されて話題に)。以来、40年以上にわたりテレビドラマや映画、舞台でコンスタントに活躍。バラエティ、情報番組、CMなどにもひっぱりだこ。映画「月」、1「隣人X -疑惑の彼女-」、「大いなる不在」に出演。 取材・文/蓮見則子