東京国際映画祭のOP・ED作品に「十一人の賊軍」「マルチェロ・ミオ」が決定
第37回東京国際映画祭のオープニング作品が「十一人の賊軍」、クロージング作品が「マルチェロ・ミオ」に決定した。 【画像】第37回東京国際映画祭のクロージング作品「マルチェロ・ミオ」場面写真 「仁義なき戦い」シリーズの脚本家・笠原和夫が執筆した幻のプロットを映画化した「十一人の賊軍」。1868年の戊辰戦争にて、15代将軍・徳川慶喜を擁する旧幕府軍の“決死隊”として砦を守る任に就いた11人の罪人たちと、薩摩藩・長州藩を中心とする新政府軍=官軍の戦いが描かれる。山田孝之と仲野太賀がダブル主演を務めた。監督の白石和彌は「『十一人の賊軍』にとって最高のスタートを飾ることが出来ました。ありがとうございます。是非とも映画祭のスクリーンで最初の目撃者になってください」とつづった。 今年の本映画祭のコンペティション部門審査委員であるキアラ・マストロヤンニが主演を務めた「マルチェロ・ミオ」は、フランスの俳優たちが実名で登場するコメディ作品だ。彼女が父親であるマルチェロ・マストロヤンニの人生を生きるべきだと思い始めたことから物語が展開し、父のように服を着て話すなど懸命なキアラを、やがて周囲も「マルチェロ」と呼ぶようになっていく。母のカトリーヌ・ドヌーヴも出演し、監督はクリストフ・オノレが務めた。第77回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも出品されている。 映画祭のプログラミングディレクター・市山尚三は「十一人の賊軍」について「かつて東映が得意としていた集団時代劇の伝統を引き継ぎ、アクション演出、美術セットなど、あらゆる点において今の日本映画の最高峰のプロダクションバリューを有する作品です。歴史の中で切り捨てられていった人々にスポットを当てたという意味でも重要だと思います」とコメント。「マルチェロ・ミオ」については「マルチェロ・マストロヤンニへのオマージュであると同時に、主演のキアラ・マストロヤンニを始め、多くのフランスの俳優たちが実名で登場し、スターたちの実像とフィクションの境界を曖昧にさせる実験性を持ったユニークな作品です。マルチェロ・マストロヤンニ生誕100年の今年の映画祭を締めくくるに相応しい作品です」とつづった。 第37回東京国際映画祭は10月28日から11月6日に東京の日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催される。 ■ 第37回東京国際映画祭 2024年10月28日(月)~11月6日(水)東京都 日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区 ■ 白石和彌 コメント 東京国際映画祭のオープニングでの上映とのこと、とても興奮しています。「十一人の賊軍」にとって最高のスタートを飾ることが出来ました。ありがとうございます。是非とも映画祭のスクリーンで最初の目撃者になってください。会場で皆さんにお会い出来ること楽しみにしています。 ■ 市山尚三(プログラミング・ディレクター)コメント □ 「十一人の賊軍」について かつて東映が得意としていた集団時代劇の伝統を引き継ぎ、アクション演出、美術セットなど、あらゆる点において今の日本映画の最高峰のプロダクションバリューを有する作品です。歴史の中で切り捨てられていった人々にスポットを当てたという意味でも重要だと思います。この作品を東京国際映画祭から世界に発信することを嬉しく思います。 □ 「マルチェロ・ミオ」について マルチェロ・マストロヤンニへのオマージュであると同時に、主演のキアラ・マストロヤンニを始め、多くのフランスの俳優たちが実名で登場し、スターたちの実像とフィクションの境界を曖昧にさせる実験性を持ったユニークな作品です。マルチェロ・マストロヤンニ生誕100年の今年の映画祭を締めくくるに相応しい作品です。