米選挙結果に賭けるデリバティブ、CFTCが全面禁止検討-関係者
(ブルームバーグ): 米商品先物取引委員会(CFTC)は、いわゆる「イベントコントラクト」に対する取り締まりの一環として、米選挙結果に賭けるデリバティブ(金融派生商品)利用の全面禁止を検討している。計画に詳しい複数の関係者が明らかにした。
CFTCの草案は、金融政策や月面着陸、音楽賞といった現実世界の結果に賭けるコントラクトについて監視を強化する内容だ。CFTCは選挙だけでなく、世界的な公衆衛生上の危機などの災難やスポーツに関する一部コントラクトも禁止する可能性がある。内部協議に詳しい複数の関係者が匿名で語った。
CFTCはこの計画についてコメントを控えた。
米当局はここ数年、米規則に何が違反するするかに関する議論の中でイベントコントラクトをどのように取り締まるかに取り組んできた。これまで長い間、当局はデリバティブ上場に関し取引所に大きな自由裁量を与えてきた。
CFTCが定義したことはないが、当局は「テロ、暗殺、戦争」や「賭博」に関連するコントラクトを阻止できる。また、「公共の利益に反する」とみなされたコントラクトの停止も可能だ。
関係者によれば、規則案は現在、CFTC委員5人の間で内覧されている。対象範囲は変更される可能性があり、来月には規則案に関する公開会合が開かれるとみられるという。
原題:CFTC Weighs Outright Ban for Derivatives Bets on US Election (1)(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Lydia Beyoud