なでしこスペイン遠征へ、池田監督「選手の成長を見たい」
『パリオリンピック2024 女子サッカー』に向けた貴重な実戦の場である。5月22日、スペインでのニュージーランド戦に臨むなでしこジャパンのメンバーが発表された。記者会見に出席した池田太監督は次のように抱負を語った。 「我々なでしこジャパンは『パリ五輪』本戦に向けて、スペインでニュージーランドと戦うことになった。今回の戦いを終えて、日本での直前キャンプを行って本番という数少ない国際親善試合の場であり、そしてメンバー選考の貴重な場となる。限られた時間を大切にして、『五輪』へ向けてしっかり強化していきたい」 同じ相手との短い期間での連戦をどういうメンバー編成、どういう狙いを持って戦うのか問われると、指揮官はこう答えた。 「1試合目を見て2試合目を考える。起用法はこの場では言わないが、組み合わせや一人ひとり何ができるかを見ていきたい。 (システムを試すか、固めるか)どちらか一方をというように偏って考えていない。後ろの人数が3枚かどうかという数字よりもニュージーランドに対して一人ひとりやれることを見ていきたい。システムの積み上げを考えていくが、一人ひとりのやれること、役割から戦い方を考えていきたい」 4月の『2024シービリーブスカップ』では不在だったDF高橋はなとFW千葉玲海菜の評価を求められると。 「高橋は前回負傷していたが、しっかり回復して、しっかりWEリーグの試合に出てパフォーマンスを出してくれている。彼女の良さはこれまでの活動で見ているので、招集できるタイミングだと判断した。千葉はドイツのチームで役割を全うしているし、彼女の良さのゴールへの推進力は我々に力を貸してくれるということで今回メンバー入りした」 池田監督は各選手の前回の活動からの成長具合に期待を寄せた。 「前回の活動もそうだったが、選手の組み合わせ、それぞれのポジションの役割ができるか。一人ひとりの持っているポテンシャルが発揮できるか。前回の活動から選手たちも各所属先で成長してくれたと思うので、その成長を見たいと思う」 【なでしこジャパン(日本女子代表)メンバー】 【GK】 山下杏也加(INAC神戸レオネッサ)69試合67失点 平尾知佳(アルビレックス新潟レディース)7試合9失点 大場朱羽(ミシシッピ大学)0試合0失点 【FP】 熊谷紗希(ASローマ/イタリア)150試合2得点 田中美南(INAC神戸レオネッサ)78試合34得点 清水梨紗(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)77試合4得点 清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)20試合7得点 守屋都弥(INAC神戸レオネッサ)8試合2得点 長谷川唯(マンチェスター・シティ/イングランド)82試合20得点 北川ひかる(INAC神戸レオネッサ)8試合0得点 林穂之香(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)32試合2得点 南萌華(ASローマ/イタリア)50試合4得点 長野風花(リバプールFC/イングランド)37試合1得点 千葉玲海菜(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)9試合3得点 植木理子(ウェストハム・ユナイテッ/イングランド)33試合11得点 宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)35試合9得点 高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)24試合2得点 石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース)7試合0得点 藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)21試合4得点 浜野まいか(チェルシー/イングランド)8試合0得点 谷川萌々子(FCローゼンゴート/スウェーデン)4試合0得点 古賀塔子(フェイエノールト/オランダ)6試合0得点 ※所属の後の試合数・得点・失点は国際Aマッチの数字。 『国際親善試合』日本女子代表×ニュージーランド女子代表は5月31日(金)・6月3日(月)・スペインのエスタディオ・ヌエバ・コンドミーナにてキックオフ。試合の模様はJFA TVにてライブ配信。