たどり着いた『フリースクール』という選択肢 2年半不登校だった少女の決断と母の葛藤 「ここなら、きっと自信につながっていくかな」
不登校の子どもの数が年々増加しています。 文科省によると、2022年度は小学生で約10万5000人、中学生では約19万4000人と、過去最多を更新しました。 ■【動画で見る】たどり着いた『フリースクール』という選択肢 2年半不登校だった少女の決断と母の葛藤 「ここなら、きっと自信につながっていくかな」〈カンテレNEWS〉 このような子どもの居場所となっているのが「フリースクール」です。 そんな中、2年半の間、不登校だった少女とその母親が、フリースクールに行くという大きな一歩を踏み出しました。 【日向子さん】「友達がほしかった」 【日向子さんの母】「行きたいっていう気持ちがあるから、(背中を)押してあげたらいいのか、どうしたらいいのか」 “居場所”に通い続ける難しさ。必要とされるフリースクールの“今”を取材しました。
■23年11月に開所したばかりのフリースクール
大阪府泉佐野市にある小さな古民家。 2023年11月、ここにフリースクール「キリンのとびら・まちば拠点」ができました。 【フリースクールに通う中学3年生】「居場所は絶対にある。だから勇気を出して、扉を開けて。ここに『キリンのとびら・まちば拠点』の開設を宣言します」 開所式では、フリースクールに通う中学生が開所宣言を行いました。 不登校の子どもたちが勉強をしたり、友達と遊んだりする“居場所”、フリースクール。 ここ数年、入学を希望する子どもが増えていて、この施設も、3年前に泉佐野市で初となるフリースクールを立ち上げたNPO法人が2校目として開きました。
保護者が負担する利用料は、月3万3000円。 泉佐野市からはフリースクールに補助がありますが、自治体ごとに差があるのが現状です。 開所式からおよそ1カ月。ある親子が体験入学にやってきました。 小学6年生の日向子(ひなこ)さん(11歳)は、小学4年生の時に突然、学校に行くことができなくなってしまいました。 【日向子さん】「ある時、電車で(学校に)行こうとしたら急に怖くなって、電車降りて、おばあちゃんのお家に行って2週間くらい休んだけど、それでもやっぱり怖くて不登校になって」 【日向子さんの母】「何をしてあげたらいいのかなと。庭に出るのも怖かったり。初めは焦りましたね、どうにか(学校に)戻せないかというのも自分の気持ちであったし」 2年半の間、ほとんどを自宅で過ごしていましたが、最近、少しずつ外出ができるようになってきた日向子さん。 そんな時に知ったのが、自分のペースで通えるフリースクールでした。 【日向子さんの母】「一緒に汗流して友達と遊びたいというのがあったみたい」 Q.ここに来ようと思ったきっかけは? 【日向子さん】「友達がほしかった」