豪華で広い室内が人気のキャブコン・タイプのキャンピングカー。アネックス「リバティ50DB」は車幅2m未満
また、今回の変更点で注目なのが、電装系のアップグレードとして、新たに「パワープラス4800(Power Plus 4800)」というオプションのセットを追加したことだ。セット内容には、リン酸鉄リチウムバッテリー400Ah(4800Wh)、インバーター(2000W)、ホームエアコン、85L冷蔵庫、電子レンジが含まれる。 さらに面白いのは、オプションセットのパワープラス4800を選択すると、12タイプのカラーバリエーションから、好みの車体色をチョイスできることだ。選べるボディカラーは、ベースカーの色がホワイトとシルバーの2種類、それらのいずれかと組み合わせるFRP部のカラーが6色で、合計12色から選択できる。なお、パワープラス4800未選択の場合は、ボディとFRP部のどちらもホワイトの仕様になる。
つまり、この電装系オプションを選ぶと、エアコンや電子レンジ、冷蔵庫などの家電製品や、それらの電源となるバッテリーなどを装備できることで、より快適性をアップ。加えてオーナーの好みに応じ、あらかじめ設定された12タイプの中からボディ色がセレクトできるということだ。 ■車両価格は800万円台からの設定 なお、リバティ50DBの車両本体価格(税込み)は860万円~。今回展示された2.8L・ディーゼルターボ4WDの場合で972万円となる。また、パワープラス4800のセット価格(税込み)は100万円。ちなみに、リアビューカメラや薄型ソーラーパネル(500W)など、そのほかのオプションも装備した展示車両の価格(税込み)は、1191万5700円となっている。
アネックスのキャブコン・モデルで、より上位仕様となる全長5.2mのファミリー向け仕様「リバティ52DB」の車両本体価格(税込み)は、最も安いディーゼル2WD仕様でも1327万7000円。比較すると、リバティ50DBは、車体がコンパクトなだけでなく、価格もリーズナブルだ。運転や駐車のしやすさなども考慮すると、キャブコンのエントリーユーザーなどに最適だろう。 前述のとおり、このモデルのようなコンパクト系キャブコンは、近年需要が高く、他メーカーでも同様のモデルを続々とリリースしている。そうした中、リバティ50DBは、電装系装備を充実させるだけでなく、ボディ色まで選べるというオプションセットを新設定していることが斬新だ。
本体や装備だけでなく、今まで他社になかった新サービスの展開は、かなり興味深い。同社のこうした取り組みに対し、市場がどう反応し、リバティ50DBが他メーカー製モデルよりも優位に立てるのかが今後注目だ。
平塚 直樹 :ライター&エディター