アニメ『ささ恋』先輩の親友視点で感じる作品の魅力、今後は「ギャップ」にも注目【小松未可子さんインタビュー】
SSGIRLSの魅力と青春の思い出
――SSGIRLS内の関係性もまたいいですよね。 小松:学生時代はバンドに憧れたこともあったので、この関係性も羨ましいですし、いい青春を送っているなと思いました。お互いに何が得意で何が苦手かをズバズバ言い合えちゃう関係性もすてきですね。仲間も、音楽も大好きというのが伝わってきて、信頼し合っているんだなと感じます。 ――掛け合いも楽しそうな感じが伝わってきました。 小松:意外とこの作品はアドリブも多くて、付き合いの長いSSGIRLSのみんな(依役の瀬戸麻沙美さん、筒井真理役の小原好美さん、橘香織役の加隈亜衣さん)がどんなアドリブを入れてくるのかも楽しみの一つでした。しかも、みんなキャラクターにフィットしていて、それぞれの持ち味を存分に出してくるんです。安心してわちゃわちゃできました。信頼関係があるからこその掛け合いができるというのは、SSGIRLSの関係性に近いのかもしれません。 ――勝手なイメージですが、女子校みたいな感覚もあったり? 小松:私は女子校も共学も経験していますが、このアフレコ現場はまさに女子校みたいでした。100円ショップで売っているフルーツと野菜モチーフのペンケースがなぜかアフレコ現場で流行っていたんですよ(笑)。それだけでひと盛り上がりできちゃうのがまた女子校っぽくて、毎回現場に行くのが楽しみでした。 ――では、「高校時代によく聴いていた音楽」やその思い出について教えていただけますか? 小松:中学から高校に入るくらいの頃って、みんな洋楽を聴き出すんですよ。「ちょっとおしゃれな曲知ってるんだけど」なんて語り出して、カラオケで洋楽を歌い出す、みたいな(笑)。私もまさにそのタイプで、マルーン5やアヴリル・ラヴィーン、ステイシー・オリコをよく聴いていました。あとはバンドを組む子も増えてきて、「バンドやろう」とか「楽器できる人いる?」みたいな話題も出てくるんです。私はマリンバしかできなかったのでバンドには参加できなかったんですが、私にとってもまわりにとっても音楽は青春の大事な要素でした。 ――洋楽をはじめ、それまであまり聴かなかったジャンルに手を伸ばすという、少し背伸びしてしまう感覚はよくわかります。 小松:自分が大人の仲間入りしたような感覚になるんですよね。みんなよりも一歩進んでいますって。青春あるある、ですね。 ――では、最近“ひとめぼれ”したものについても教えていただけますか? 小松:1歳になる子どものために買った、『うごきません。』という絵本ですね。何が起こっても動かないハシビロコウのお話で、たまたまネットで見かけた表紙がすごくかわいかったんです。ハシビロコウが大好きなこともあり、絶対に面白いだろうなと思って中身を確認する前にポチりました。絵本のジャケ買いですね。内容もすごく面白くて、シュールなところが私には刺さったんですが、子どもにはまだわからないみたいでした。大人がハマる絵本だと、漫☆画太郎先生が「ガタロー☆マン」名義で描かれた絵本のシリーズも好きです。大人が読んでも面白いのでオススメです! ――ありがとうございます。最後に『ささ恋』の今後の展開で期待してほしいことを教えていただけますか。 小松:依とひまりの関係性とそれぞれの思いがどう変化していくのかに注目していただきつつ、周囲の人間関係も複雑になっていくので、ぜひいろいろな視点で物語を楽しんでいただきたいです。この作品は音楽も重要なキーワードになっているので、バンドのシーンも楽しみにしていてください。アフレコのときは私たちも見られていなかったので、一緒に楽しみましょう!