阪神・下村 虎も地元も盛り上げる!生粋宮っ子「十日えびす」の顔に 西宮市100周年に復活&プロ初星誓った
阪神・下村海翔投手(22)が、阪急阪神沿線の駅構内などに26日から掲出される「十日えびす」のポスターに登場することが25日発表され、右腕は来季の目標に甲子園での初勝利を掲げた。今年4月に右肘の内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けたドラ1だが、復活と再生の意味を持つといわれるへび年に記念星をつかみ、市政100周年を迎える地元の西宮市も盛り上げる。 ドラ1右腕にとって来年は勝負の年になる。復活や再生の意味を持つといわれるへび年。そして出身の西宮市は市政100周年-。下村が躍進する条件はそろっている。 「巡り合わせでそういう(へび)年に復帰やチャンスが巡ってくるんで、チャンスをつかめるように。西宮市出身の自分が、初勝利で盛り上げられたらうれしい」 ルーキーイヤーの今年4月にトミー・ジョン手術を受け、登板はかなわなかった。来季は2年目となるが「僕にとってはルーキー年の継続というか、まだスタートラインにも立っていない。フレッシュな気持ちで変わらずやっていきたい」。焦ることなく、自分のペースで歩みを進める。 悔しい思いをした1年だった。春季キャンプでブルペン入りするなど順調に見えたが、肘の痛みを感じ手術を決断。実戦復帰まで才木は約1年3カ月、島本は約1年半だったため、下村も来季中の復帰が見込まれる。「(手術の)決断をもっと本当に良かったって自信を持って言えるように」。新人年をリハビリで過ごしてきた分、来季への思いは人一倍強い。 来年は生まれ育った西宮市の記念すべき年。「まさか野球で、西宮に戻ってくると思ってなかった」と青学大から阪神への入団を思い返し、「来年中には投げたい。その上で結果が出せるように」と語気を強めた。 十日えびすのポスター撮影では「せっかくなら派手な方がいい」と水色と金色のはかまを選択。自身も訪れたことがあるという西宮神社にもポスターは掲出される予定で「地元の友達も行くと思うので、目に映るところにいるのは面白いな」と照れ笑いを浮かべた。 プロ初登板、そして初勝利をみんなが待っている。「今いろんな人に支えられてるんで、この先、恩返しできるように頑張っていきたい」。右腕の活躍はV奪回を目指すチームにとっても大きな力となる。