盛大なもてなし「寛永行幸」能楽を再現 2年後の400年を前に 京都市中京区
江戸時代初期に後水尾天皇が徳川家の招きで二条城を訪れ、5日間にわたってもてなしを受けた「寛永行幸」を題材にした能楽劇が、京都市中京区の大江能楽堂で行われました。上演された能楽劇「寛永能楽騒動記」は、京都府立大学の濱崎加奈子准教授が代表を務める「Living History KYOTO」が2年後に寛永行幸四百年祭を計画していて、その機運を高めようと行われたイベントです。創作劇では、後水尾天皇をおもてなしする一世一代の舞台で、能楽師が緊張のあまりお祝いのセリフを忘れて絶句したのを再現したほか、後水尾天皇と3代将軍・徳川家光に披露された演目の一つ「熊坂」が上演され、観客は、時折笑いながら当時の行幸のもてなしの様子を感じていました。