川崎F、大久保が3年連続での得点王奪取を宣言!
史上初の2年連続単独得点王を獲得した川崎フロンターレの大久保嘉人(32)が18日、都内の平和島競艇場で行われたトークショーでファンを前に、来季、Jリーグでの3年連続得点王の獲得を宣言した。アギーレジャパンのアジア杯代表からは漏れたが、大久保の胸内には、ふつふつと煮えたぎるモチベーションがあるようである。 寒風吹き抜ける屋外舞台に大久保は、紺色のネクタイにグレーのスーツ姿で現れた。2014年の締めくくりとも言えるトークショーで、6月のブラジル・ワールドカップの話から語り始めた。遠征先の移動バスの中で代表選手選出を知ったが、「選ばれるなら一個前(の試合)から選ばれているはずだから、本当にビックリしたし、サプライズだった」と、改めて当時の様子を語り、「バスを降りてから(中村)憲剛と話をした。一緒に(W杯へ)行こうと思っていたので(憲剛の落選は)悔しかった」と、6か月前の気持ちを振り返った。代表チームに関しては、「知っている選手ばかりだったのでスンナリと入れた」と言い、特に仲のいい選手としてドルトムントの香川真司の名前を挙げた。 「(僕は)いかついイメージに見られがちなんだけど、昔からいじられキャラ。真司にも、いつも、いじられる。でも(僕の)滑舌が悪いので、試合中に怒っていても、何を喋っているかわからないらしくて、それを見て真司は笑っていた」 意外だが代表チームだけでなく昔から“いじられキャラ”だったという。 ちなみに大久保は、ピッチ上で感情をストレートに表現することが多く、時には激怒しているが、「自分のミスに対して怒っているのがほとんど。自分に対して悔しくてはがゆい」ということ、だそうである。 リラックスして臨んだトークショーでは、名門、国見高校時代に練習試合に負けて、その罰として隣県の熊本からランニングで学校まで帰った話や、高一のとき、「試合にも出れずにきつくて」途中で逃げ出そうとした過去などを告白。「ここまできたんだから親に申し訳ない」と思いとどまったという。熊本からの罰走は、長崎へのフェリー乗り場まで走り、港に到着後、また、そこから学校まで走ったもの。途中喉が渇き民家に水を飲ませてもらったとか。伝説的な厳しさが、32歳のストライカーの原点。また中学1年生では、身長が1メートル35しかなく、クラスでも背が一番小さく、現在のJリーグのFWの中でも上背がない方だが、「若いころは勢いだけ。今は周りが見えるようになってきた」とストライカーとしての成長度を自ら明らかにした。