「うるさい」「邪魔だ」と通報相次ぐ駅前路上ライブ…市民にホンネを聞くと「文化を守っていくべき」「いや、SNSで発信できる」と賛否。アーティスト側は「嫌ならさっと帰ってほしい」
「文化を守っていくべき」…賛成派の意見も多数
川崎駅の利用者は、路上ライブに対してどう思っているのだろうか? そこで今回、川崎駅前で100人を対象に街頭アンケートしてみた。 まずは、「路上ライブ賛成派」の意見を紹介しよう。 「川崎では昔から路上ライブが行なわれていたから、今さら反対するのはおかしいと思います。仕事帰りで疲れているときに、夢に向かって一生懸命がんばっている人たちを見ると元気になります」(40代・男性・会社員・川崎市在住) 「むしろ路上ライブやっているところに遭遇できたらうれしいです。まったく知らないアーティストでも、思わず足を止めて聴き入ってしまいますね。表現の自由だと思うので、それを規制するのはよくないと思います」(20代・女性・会社員・横浜市在住) 「反対していたり、わざわざ通報したりする人ってごく少数派だと思います。何に対してもいちいちケチつける人がいるんですよ。そういう少数派に配慮して文化を排除していく必要はないと思います。路上ライブを楽しみにしている人はたくさんいるので」(40代・男性・会社員・川崎市在住) アンケートを進めていくと、そもそも「路上ライブに関心がない」と答える人も多かった。次に「賛成も反対もしない派」の意見を紹介する。 「私は川崎が地元なので、駅前での路上ライブはごく普通の光景です。昔からそういう環境で育ってきたから、別に何とも思わないです。楽しみたい人だけ楽しめばいいと思います」(20代・男性・会社員・川崎市在住) 「友だちとの会話中、路上ライブの音で相手の声が聞こえないときがありますが、それ以外では気にしたことないです。それよりも、ヘイトスピーチのほうがうるさいです。よく駅前で演説している団体がいるんですよ」(20代・男性・会社員・横浜市在住)
反対派「路上ライブしていると不愉快になる」「正直うざい」
続いて、「路上ライブ反対派」の意見を紹介する。 「駅を出て路上ライブしていると不愉快ですね。仕事帰りは好きな曲を聴きながら自分を癒したいのに、イヤフォンを突き抜けて聴きたくもない歌が聴こえてくるから、舌打ちしたくなります。うるさいのに上手くもないし、『よくそんな腕前で人前立てるな』って人もめちゃくちゃ多いです」(20代・男性・会社員・東京都在住) 「週末は路上ライブをしている人たちがすごく多くて、6組くらい同時にライブしている日もあります。そのぶん観客も増えるので、人が多くて歩きづらいから正直うざいなぁと感じます。それに何組も同時にライブしていると、音が混ざって聴こえてうるさいんですよ」(30代 男性・会社員・川崎市在住) 「いろいろと厳しくなっている今の時代、消えるのもしょうがないのかなって思います。わざわざ路上でライブしなくても、SNSでいくらでも発信できますし」(40代・男性・会社員・横浜市在住) 路上ライブを行なっているアーティストの中には、観客をたくさん集めている人もいるとのことだ。また、最近は男性アイドルグループが特に人気で、観客は20代~30代の女性が多いという。 アンケートの結果、路上ライブに賛成派が43人、賛成も反対もしない派が36人、反対派が21人という結果になった。路上ライブに賛成派は反対派の2倍以上いることがわかった。
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