新NISA開始ラストスパート! 解決しておくべき6つの疑問について解説
5. 新NISAで投資するべき商品は?
年齢や取れるリスク、投資可能期間などによって変わってきますので全員に共通する「これが正解!」といえるものはありませんが、迷ったなら「全世界株式インデックスファンド」を検討されることをおすすめします。 今後の世界の動向を正確に予想することは不可能です。 このまま米国の覇権が続くのか、中国が改めて台頭してくるのか、はたまたインドやベトナムなどといったグローバルサウスの時代になるのか、その時の各国の株価はどうなるのか、予想はできても当てることは誰にもできません。 自分の分析に自信があり、確固たる信念のもと投資するのであれば何でも構いませんが、そうでないなら安牌な選択肢を取るのも一つの手段です。 全世界株式ファンドであれば今後どのような動向になろうと、自動的に投資配分を調整してくれます。 まさに「投資を本業としない人向け」のファンドといえるでしょう。 巷でも人気沸騰中なので各ファンドの手数料引き下げ合戦が加熱しており、1年前と比較しても割安なコストで世界の株式に投資できる優れものです。
6. 50代~60代でも新NISAは使うべき?
こちらも状況によって投資可能額や期間、取れるリスクが変わってくるので一概にいえませんが、総じていうなら「使うべき」となります。 新NISAは現行NISAと比較してより長期投資に向いている制度です。 人生100年時代といわれている今、50代~60代はまだまだ人生の折り返し地点に過ぎません。 その先の長い人生を考えても長期投資を継続することは可能と考えるべきでしょう。 確かに現役時代を退けば入金力は衰えます。 ですがそこまで蓄えてきた資産を新NISAへ移し、現金比率とのバランスを考えながら運用することは十分に可能です。 若年層と比較すれば値動きの小さい商品(債券組入ファンドなど)への投資も検討する必要はありますが、まだまだ資産を増やせるフェーズです。 現在の年齢に関係なく活用するべきなのが新NISAです。
新NISAを使うか使わないかで大きな差が生まれる
2024年1月、いよいよ新NISAがスタートします。 生涯非課税投資枠が1,800万円と、これまでのNISAと比較して倍以上の拡大となっています。 1,800万円もの金額を非課税運用できると、老後の生活資金も大方賄えるかもしれません。 単に1,800万円の資産を貯めるのではなく、そこに運用益が上乗せされますので、それ以上の資産形成が可能ということです。 新NISAを使うか使わないかで今後の人生に大きな差が生まれることになるでしょう。 コツコツ長期的、地道な資産形成が大きな成果となって返ってくる。 そこは間違いないと断言できます。 《冨岡 光》
冨岡 光