息抜きの効果実証! マイクロブレイク 40秒の休憩で仕事の意欲が高まり疲労は軽減
仕事への関与高まり、疲労も軽減
驚くべきことに、このような行動によって、仕事への関与が高まり、仕事後の疲労も軽減されることがわかりました。マイクロブレイクはエネルギーマネジメントの有効な戦略だといえます。 「とはいえ、忙しくてマイクロブレイクを取る時間がない」と感じる人もいるかもしれません。そんな人に朗報があります。ある実験において、わずか40秒程度のマイクロブレイクでも効果があることが検証されています(※3) 。 実験を通じて、40秒のマイクロブレイクを取った人の方が、その後の仕事の成果が向上することがわかりました。40秒という短い時間なら、どんなに忙しい人でも確保できるのではないでしょうか。
ウェルビーイングを高める効果
マイクロブレイクの効果は、個人の生産性向上にとどまりません。マイクロブレイクがウェルビーイングを高める効果があることも実証されています(※4) 。 この研究で特に注目すべきは、どのようなマイクロブレイクが効果的だったかという点です。具体的には、次の活動がウェルビーイングを高めました。 ・軽い運動をする ・水を飲む ・同僚と交流する ・仕事の意義を考える これらの活動は、シンプルに見えますが、深い意味を持っています。軽い運動は幸せホルモンの一つである「エンドルフィン」を増加させ、気分を向上させます。水分補給は脳の機能を最適に保ち、集中力を高めます。同僚との交流は社会的つながりを強化し、孤立感を減らします。そして、仕事の意義を考えることは、モチベーションを高め、仕事への取り組み姿勢を改善します。 こうしたマイクロブレイクを定期的に行うことで、従業員は仕事のストレスや疲れを効果的に軽減し、エネルギーを回復させることができます。その結果、より幸せに働くことができます。
休憩、1時間に1回 職場で習慣化を
これらの研究結果を踏まえ、職場でマイクロブレイクを取り入れるためにはどうすれば良いのでしょうか。いくつかの方法があり得ます。 ・1時間に1回、数分程度のマイクロブレイクを設ける。タイマーを使用するなど、リマインドをすることで習慣化しやすくなる ・ストレッチ、深呼吸、短い散歩、同僚との会話など、様々な活動を提案し、各自が自分に合ったマイクロブレイクを見つけられるようにする。オフィス内に、短時間でリラックスできるスペースを設けることも考えられる ・マイクロブレイクの効果について従業員に説明し、短い休憩を取ることへの理解を深める。特に、わずか40秒でも効果があることを強調し、「休憩を取る時間がない」という意識を変えていくことが大切 ・管理職自身がマイクロブレイクを実践し、その重要性を示すことで、組織全体への浸透を図る マイクロブレイクは、現代の忙しいビジネス環境において重要な役割を果たしています。短時間の休憩であっても、従業員のポジティブな感情を促進し、エネルギーを回復させ、仕事のパフォーマンスを向上させる効果があります。さらに、ウェルビーイングの向上にも貢献し、より健康的で生産的な職場環境の創出につながります。 マイクロブレイクの重要性を理解し、職場に取り入れることをお勧めします。小さな変化から始めて、徐々に組織全体に浸透させていくことで、より活力に満ちた、創造的な職場を築くことができるでしょう。 マイクロブレイクの実践は、個人と組織の両方にとって、より良い仕事環境への一歩となります。明日から、皆さんもまずは40秒のマイクロブレイクを試してみませんか。