普通自動車免許で乗れるAPトライク125は箱根の激坂を上れるのか?嵐の日にハードなツーリングテストに挑んでみた【過酷試乗レビュー】
APトライクは大雨でも走ることができるのか?
予報通り大雨が降ってきました。 間欠ワイパーじゃ間に合わないほどの雨量で、路面見ても水しぶきの跳ね返りがみられるほどなので十分大雨です。 ですが・・・ 体は濡れません。ステップへの吹き込みも少なくて、強いていれば肘が少し濡れたくらい? 停車中に横風が吹けばすこし足に湿り気を感じますが、走行中に濡れることは皆無でした。 ただ、さすがに後部座席には多少の吹き込みがありましたが、運転席が濡れないってのは驚きでした。雨にも強いね?APトライク!
APトライクの天敵は「風」だった!
しかーし、風には弱いです。横風に煽られる…ってのもありますが、それより困るのは真正面からの風。なんたってフロントパネルはほぼ垂直に立ちあがっているので、風の影響はモロに受けちゃいます。 前から突風が吹き付けた時にはガス欠もしくはブレーキ掛けたのかと思ったほどでした。でも、ドアがないためか、横風はそこまで大きな影響はありませんでしたね。てっきり横風に弱いかと思っていたので、予想外だぞ、APトライク!
そして…イザ、箱根路へ!
さぁやってきました、本日のメインイベント“箱根七曲り”! 箱根七曲りは、旧東海道の畑宿から見晴らし茶屋向かう間の文字通り7つのつづら折りの急坂で、その斜度はおよそ10%。 ロードバイクのヒルクライムのコースとしても人気を集めています。
挑戦!箱根七曲り…その結果は!?
そんなわけで、APトライクのコンディションを確かめてから、寄木細工の里からいざスタート! 走り始めていきなりグッと傾斜がキツくなって、APトライクのエンジンは3速では失速しはじめました。ギアは2速へ。そしてここから、いよいよ七曲りの始まりです。 コーナーを立ち上がって直線に入ると、多少回転数は上がるもののシフトアップするほどまでは加速しなくて、そのまま次のコーナーを曲がります。コーナー中の上りではエンジンが少し辛そうですが…。それでも、ギアは2速ホールドのまま約5,000回転で30㎞/hがずっと続きます。 箱根もかなりの強風と大雨だったようで、路面には葉っぱと枝が一面に敷き詰められているような状態でしたが、時々タイヤが滑ったものの、コーナリングでの不安感はありませんでした。バイクだったらひとたまりもない路面ですよね! エンジンは相変わらず2速ホールドのまま約5,000回転で30㎞/h。加速はできなくても減速もしないエンジンにひたすら声援を送っているうちに、だんだんと楽しくなってきちゃいました。 コーナーごとに応援してて、テンション上がってくる筆者。しかに、上るほどに斜度が増してきて、5つ目のコーナーでついに1速ローギアに入れてしまいました。 頑張れAPトライク、もうあとはないぞ!! ギュアーーンと唸るエンジン! 回転が戻ってきたので再び2速へ! 28km/hくらいを何とかキープしつつ、6つめ、そして7つ目のコーナーを越えて・・・ 七曲りクリア! みごと上りきりました! 平坦路になったところで一休みして、APトライクのエンジンの様子を見てみましたが、オイルが焼けてる匂いもしないし、異常な加熱も見られません。 坂でなかなか加速できなかったとはいえ、回転数はレッドゾーンよりずいぶん下だったので、エンジンの負担そのものは実はそうでもなかったのかもしれません。
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