音楽消えた「ジャズ発祥の地」 新年の祝賀ムード暗転
【ニューヨーク共同】ジャズ発祥の地として知られる米南部ニューオーリンズの繁華街から音楽が消えた。新年を迎えてわずか3時間後の1日未明、車が群衆に突っ込み悲鳴と発砲音が響いた。約400人の警察官が警戒に当たっていたが、事件を防げず、祝賀ムードが暗転した。 フランスとスペインによる植民地時代の歴史的な建物が残る繁華街フレンチクオーター。凶行に見舞われたバーボンストリートは、ジャズやロックを生演奏するバーが最も多く立ち並ぶ。深夜や未明に店の外にいても、楽器の音色が聞こえてくる観光名所だった。 警察によると、通りへの往来を制限する柵が設置されていたが、容疑者が運転していた白いピックアップトラックは歩道に乗り上げて柵を避けて進入し、次々と歩行者を襲った。警察が容疑者を射殺した後、爆発物が見つかり、一帯は封鎖されて多くの警察車両が現場にとどまる物々しい雰囲気が続いた。