未利用魚を活用。フリークスストアが手掛ける「オサカナ フリーク」とは?
近年SDGsの概念が浸透するなかで顕在化してきた注目の問題「未利用魚」。 定義自体もまだあやふやであり、詳細なデータは取れていないながらも、世界の総漁獲量の35%が廃棄されている問題だ。 【写真10点】「未使用資源・未利用魚をテーマにフリークスストアが手掛ける"オサカナ フリーク"とは?」を写真でチェック
上の図のように日本の漁獲量は減少しているもの、100トン近くが年間市場に出回ることなく廃棄されており、利用魚への転換が課題となっている。そしてフードロスの観点では資源の活用も必要だ。 「フリークス ストア(FREAK’S STORE)」はそうした世界的な課題のひとつでもある漁獲量の減少とフードロス問題に着目。静岡県内の大学・研究機関・地元企業と連動して、これまで廃棄物とされていた「未利用資源」を使った新たな特産品を開発した。 プロジェクト名は「オサカナ フリーク(OSAKANA FREAK)」。業種の壁を越えてローカルとともに静岡県の自然、課題、魅力を県外にも発信を行っている。
国内漁獲量全国5位の静岡県。そのなかでも漁獲量1位の鰹(カツオ)にフォーカスを当てて利用魚の廃棄部分(未利用資源)の活用にトライしている。今年2月には第二弾として、静岡県水産・海洋技術研究所と共同で、鰹の未利用資源を使用したパスタソース「焼津鰹のアマトリチャーナ」を発売した。第1弾で大好評だった「焼津鰹のペペロンチーノ」に続き、今回は定番のトマトソース味だ。
静岡県焼津市で水揚げされた一本釣りの焼津鰹を使用。濃縮された鰹の旨味エキスと、トマト・ニンニクがガツンと効いたイタリアの伝統的メニュー「アマトリチャーナ」が融合した。 まるで隠れた名店の“〆”に提供されるような、鰹香るアマトリチャーナは一度食べたら癖になるのは間違いない。
また「オサカナ フリーク」の一環として、静岡県の未利用資源・未利用魚をテーマにしたフリーペーパーを発刊。漁獲量や漁場、不思議な豆知識などが掲載されており、フリークス ストア静岡店で配布中だ。(なくなり次第配布終了。)