【徹底解説】自動車業界とは?|将来性や注目テーマ、志望動機の書き方、文理別の例文も紹介
自動車業界の主な職種と仕事内容
自動車業界の主な職種について、それぞれの仕事内容を解説していきます。 ■研究開発職 電子技術、モーター、エンジン、トランスミッションなど、多様な技術領域の研究・開発、生産技術の向上などを手がけるスペシャリストです。それぞれの技術領域ごとに、求められる専門知識やスキルなども異なります。 また、5年、10年先などの未来を見据え、次世代自動車にかかわる研究・開発も行っています。例えば、自動運転技術や電気自動車、ハイブリッド車などがこれに当たります。先端技術の研究・開発については、ほかの業界と比較して長いスパンで取り組む傾向があるでしょう。 ■生産管理・生産技術職 生産管理職は、需要に応じた生産計画を立て、部品調達や工場ラインによる自動車生産量の調整、納期に合わせた生産管理を担当します。 一方、生産技術職は、生産のプロセス設計や生産体制の改善・向上、新規生産ラインの立ち上げなどに携わります。研究・開発部門や設計部門と製造現場をつなぎ、業務内容や人員配置の見直しなども手がけます。このほか、生産にかかわる職種としては、製品の品質を管理する品質管理などもあります。 生産関連の職種の場合、海外拠点の工場の立ち上げや現地スタッフの指導を担うなど、グローバルに活躍できるケースもあります。また、理系だけでなく、文系出身者が担当するケースも少なくはありません。 ■事業企画職 職種や部署によっても業務は異なり、新車の企画やコンセプトの立案、営業企画、マーケティング、消費者動向調査、資材や部品の調達、物流・生産企画、販売促進、海外事業支援などさまざまです。 いずれの場合も、新車や既存車両に関連する各種企画に携わり、自社のブランドイメージを大切にしながら、ユーザーのニーズや、購買ターゲット、商品のアピールポイントなどを考えるクリエーティブな仕事と言えます。 ■営業職(完成車メーカーの場合) 完成車メーカーの場合は、ディーラーへの営業支援を行います。自社の自動車の特徴を競合他社の類似車種と比較の上、接客販売に役立つ情報を提供するなどで販売・販促活動をサポートします。ディーラーの営業販売数字の管理に加え、店舗ディスプレー、キャンペーン・イベントの企画なども協力して行います。 また、企業や官公庁に向けた営業活動も担当します。大口取引となるため、自ら提案活動を行い、取引における入札なども手がけます。 ■営業職(部品メーカーの場合) 完成車メーカーへの営業活動を行い、部品供給の案件を獲得します。また、新しい車種の開発には約3年の期間を要するものなので、新規の自動車開発案件を獲得するために、形状や搭載したい機能などの要望を引き出し、社内開発部門と一緒に検討した上で、仕様や価格などの提案を行います。 ■バックオフィス業務 バックオフィスとは、総務、経理、財務、人事、労務などの総称で、管理部門やコーポレート職、スタッフ職などと呼ばれることもあります。 担当する領域を通じて、社内のあらゆる部署とかかわりながら、各署の業務をバックアップします。 グローバル展開している企業の場合は、社員の規模が数万人に上ることもあり、仕事のスケール感も大きくなる可能性があります。また、財務や法務などは、海外現地の法律や税制などが関係してくるため、より専門性が求められるケースもあるでしょう。職種別採用で経理や財務などを目指す場合は、会計の専門知識にかかわる資格を取得していれば、専門知識を有していることをアピールできます。