靖国神社での「放尿男」はもともと中国の「超有名インフルエンサー」、その後「本国でも猛バッシング」のお騒がせマンだった
教育産業を次のターゲットに
その勢いに乗って、彼は昨年の夏休みにそのターゲットを今度は学生たちの夏期講習に向けた。 受験戦争の激化で教育費の高騰が大きな社会争点となり、それが若い世代が子供を持ちたがらない理由になっているといわれたのをきっかけに、中国政府は2021年夏に突然、「義務教育期間の子供に対する校外教育」を全面禁止する政策を発表した。「親や子供の負担を減らす」というのがその口実だった。 その結果、禁止されたのは授業の校外補習だけではない。英語塾やピアノ塾なども影響を受け、一夜の間に校外教育産業が壊滅的な大打撃を受けた。さらには業界で働いていた教職免許を持つ若い世代が大量失業し、新たな社会問題を引き起こした。 一方で、すべての補習が行えなくなったことで、親たち世代にも子どもたちの進学についての恐慌を引き起こした。今の義務教育世代の親たちは、ちょうど2000年以降の高学歴枠拡大の波に乗ってきた世代で、高学歴教育の重要度を自ら深く理解している。なのに我が子を一流大学に送り込むための手段が禁止されてしまったのだから。 しかし、そこは中国。常に「上には政策あり、下には対策あり」であり、一部の校外教育機関は親たちからの要望もあり、こっそりと補習クラスを再開していることがじわじわと広がっていた。
4億弱のアクセスを得るも...
鉄頭はフォロワーから「クラスメートたちがまた塾に通い始めている。うちの子は行かせていないけど不公平だ」という声を受け、元業界最大手の「新東方」の杭州市にある教室に突撃した。 瀟洒な学校のロビーに乗り込み、「お前たちは補習をやっているだろう? 政府に禁止されているのを知らないとでも? 責任者を出せ!」と怒鳴った。そして、受付係が慌てて電話した責任者に対して、「すぐに補習を中止しろ! 政府の取り締まり機関に連絡するぞ」と脅してみせた。 そして、その教室の所在部門の商業監督部門に電話して、「すぐに取締官を急行させろ」と取り締まりを依頼。もちろん、「新東方」は補習を全校で中止する旨と謝罪を発表。その他の学校も慌てて補習を中止した。 そんな鉄頭の突撃を撮影した動画は、「微博 Weibo」(以下、ウェイボ)上でなんと3.6億を超えるアクセスを集めたのである。