魔性の女歌人・和泉式部が初見参! 一方、子育てを間違えたから…? まひろ幻のデビュー作焼失【光る君へ】
平安時代の長編小説『源氏物語』の作者・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の人生を、吉高由里子主演で描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。8月4日放送の第30回「つながる言の葉」では、のちに「和泉式部」と呼ばれることになるあかねとまひろの出会いが描かれる一方、まひろに降りかかった思わぬアクシデントに、視聴者が固まる場面もあった(以下、ネタバレあり)。 【写真】「暑いんだからみんなも脱ぎましょうよ!」というあかね(泉里香) ■ 執筆に没頭しすぎた結果…第30回のあらすじ 夫・藤原宣孝(佐々木蔵之介)の逝去から3年後。まひろは藤原公任(町田啓太)の妻・敏子(柳生みゆ)が開く、和歌を学ぶ会で指導をおこなうようになっていた。そこに妖艶な美女・あかね(和泉式部/泉里香)が『枕草子』を持ってくるが、皆はまひろが書く物語『カササギ語り』の方がおもしろいと言う。喜びを感じたまひろは、娘・賢子(福元愛悠)を父・為時(岸谷五朗)に任せきりで、執筆に没頭する。 しかし自分に学問を押し付け、ほとんど構ってくれない母に反発を感じた賢子は、まひろが目を離したすきに原稿に火をつけて、すべて燃やしてしまった。まひろに気を使った為時は、賢子を家から連れ出して執筆に打ち込めるようにするが、動揺したまひろの筆はすっかり止まってしまう。そこに突然現れたのは、百舌彦(本多力)だけを連れてお忍びでやってきた藤原道長(柄本佑)だった・・・。
キャスティングに拍手、泉里香演じるあかね
世界でも類を見ないほど、女流文学が大いに盛り上がった平安時代中期。そのワンツートップにいたのが、紫式部と清少納言というのは間違いないだろうが、それについで高い人気を誇っているのが、恋多き女・和泉式部だ。特に歌の才能はずば抜けていて、あの辛口の紫式部すら「素行は悪いけど歌はすごい」と認めている。赤裸々な感情(主に恋愛)をどストレートに歌った和歌は、現在の女性たちが読んでもグッと来るだろう。 その和泉式部ことあかねを演じたのが、グラビアアイドルとしても活躍する泉里香とは、実に絶妙なキャスティングだった。大人の色気を感じる美貌とちょっとミステリアスな雰囲気に、「暑いんだからみんなも脱ぎましょうよ!」という天真爛漫さもあわせ持つ。さらには「好きな男に誤解されてるの~!」というのを、さほど親しくもないまひろにぶっちゃける無防備さもあり、これはもう見事に「魔性の女」要素を総動員したキャラクターである。 SNSでも「でた! 平安ビッチだ!」「予想の3倍くらい紫式部日記でディスられそうなキャラクター」と、早くも想像通りというか、それ以上という評価を得た。ちょい堅物で融通の効かないまひろに、主に恋愛についていろんなサジェスチョンを与えてくれる存在となりそうだ。 ちなみに今回のあかね、シースルーの生絹(すずし)の下に袖のない襦袢のようなものを着ていたが、実はあれ、上半身裸のまま羽織るのが普通だったそうで・・・さすがに地上波では自主規制されたようだ。