「社内外の方々と共創し、新たな価値創発にチャレンジする」:大阪ガス 藤田 敦史 氏
2023年はAIの年だった、と言っても過言ではないだろう。この新しいテクノロジーの出現と急速な発展は、拡大と変化と混乱が相まって形作られている、デジタル領域を象徴するような存在にも感じられる。 一方で、デジタルの未来は不透明だ。市場におけるすべてのプレイヤーが、先の見えないなかでいかに足場を固め、次のステップへと進めるのか模索を続けている。DIGIDAY[日本版]恒例の年末年始企画「IN/OUT 2024」では、 DIGIDAY[日本版]とゆかりの深いブランド・パブリッシャーのエグゼクティブや次世代リーダーに2023年を振り返ってもらい、2024年に向けてどのようなチャレンジを企図し、次なる成長を実現しようとしているのか伺った。 大阪ガス株式会社にて、エナジーソリューション事業部計画部・リーダーを務める藤田敦史氏の回答は以下のとおりだ。
──2023年に挙げたもっとも大きな成果はなんですか。
冷蔵おかずのおまかせ宅配サービス「FitDish」を9月にローンチしたこと。そして、ローンチ後の利用者インタビューで、「FitDishさんのおかげで暮らしが変わった」というお声をいただけたこと。
──2024年に向け見えてきた課題はなんですか。
新規事業をグロースしていく仕組み・体制作り。新たな事業を立ち上げさまざまなデータとお客さまの声の収集を始めた。多種多様かつ変化の激しいお客さまのニーズに応え続けることができるように、収集したデータ・ユーザーのお声を分析・活用していく仕組みと体制を整え、成長させていくことが直近の課題と認識している。その実現が事業自体の成長・拡大につながっていくと考えている。
──2024年にチャレンジしたい取り組みを教えてください。
「0→1」から「1→∞」に。この数年、私は新規事業の創発に携わってきたが、2024年はこれらの事業単体の成長に加えて、既存事業とのシナジーや他社との共創により新たな価値の創発にチャレンジしていきたい。既存事業と不連続な性質の新規事業は単体事業としての価値だけでなく、当社が未知の領域に踏み出していくきっかけにもなりうると考えている。社内外のさまざまな方々との共創の場を設け、より多くのお客さまに喜んでいただける価値の創発に努めていきたい。 ・年末年始企画「IN/OUT 2024」の記事一覧 Edited by DIGIDAY[日本版]編集部
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