【朝日杯FS】良血アルレッキーノ、人気裏切った前走…大舞台で巻き返す! カギはメンタル面
◇「第76回朝日杯FS」(G1・15日・京都・芝1600メートル) 良血アルレッキーノが巻き返しを期す。今年のオークス&秋華賞馬チェルヴィニアの半弟という血統もあり、前走のサウジアラビアRCでは単勝1・5倍の圧倒的な1番人気に支持されたが、末脚不発の5着。逆襲への鍵は精神面。課題克服へ懸命な調整が続けられている。 新馬、未勝利戦の内容からすればアルレッキーノの前走、サウジアラビアRC5着は物足りない印象が拭えない。国枝師も「あの位置(5番手)から直線伸びてくれると思ったけど。最初の2ハロンで力んで、その分がロスになってしまった感じはする」と悔しがる。 巻き返しへ陣営がポイントに挙げるのは精神面だ。「もうちょっと落ち着きが出てくれたら。調教から行きたがる面があるから」と同師。その辺りを考慮し、5日の1週前追い切りは美浦Wで単走。外ラチ沿いのいっぱいを回って6ハロン81秒1、ラスト1ハロン12秒0を楽にマークした。全休日明けの10日は、坂路を1ハロン16秒ペースでゆったりと登坂。必要以上に行きたがらず、首をグッと下げて落ち着いたムード。翌日の追い切りに向け、対策は実りつつあるように見える。 芝1800メートルの新馬戦では、のちに東スポ杯2歳Sを勝つクロワデュノールに敗れたが、そこから1F短縮となった新潟の未勝利戦は持ち前のスピードを生かして7馬身差の圧勝劇。一転、控える競馬を試みた前走は伸びあぐねた。 「形としては、2走前のようにスイスイ行ってもいいのかも。気持ちの面でスタートしてみてって感じかな。枠とかもあるし」と同師は「逃げ」も視野に戦術を思案する。 舞台は京都。圧勝した未勝利戦の新潟と同じく、平たんな直線はピッタリだろう。鞍上は引き続きルメール。良血開花へ、真価が問われるGⅠだ。
中日スポーツ