小さな「本格」4WD車が欧州発売 1.2Lマイルドハイブリッドのジープ新型「アベンジャー4xe」 約615万円から
「オフロード走行」を重視
アベンジャー4xeは、最高出力136psの1.2Lターボガソリンエンジンと、最高出力28psの電気モーター(前後に1基ずつ、計2基)、6速デュアルクラッチ・オートマチック・トランスミッションを組み合わせた48Vマイルドハイブリッド・システムを採用している。 オフロード性能を高めるためにトラクションとトルクを重視して設計され、ジープは後輪で最大190kg-mのトルクを発生できると主張しているが、この数値はおそらくモータートルクにギア比を掛け合わせたものだ。 アベンジャー4xeの0-100km/h加速タイムは9.5秒、最高速度は190km/hとなる。 「スマート」な四輪駆動システムを採用しており、30km/h以下の速度では常に四輪にパワーが送られる。30~90km/hでは前輪メインで走行し、必要に応じて後輪を使用する。高速走行時には燃費向上のために常に前輪駆動となる。 四輪駆動モードでは、最大で前後50:50のトルク配分が可能だ。路面状況に合わせて走行モードを選択できる「セレクテレイン」システムを搭載し、オート、スノー、サンド&マッド、スポーツの各モードが用意されている。 リアアクスルには22:7:1の減速機が装備され、前述の通り193kg-m(後輪)という大トルクを実現。これにより最大40%の斜面を走行可能で、前輪にトラクションがかからない場合でも最大20%の斜面に対応できるという。 また、最低地上高210mmと、従来のアベンジャーより10mm高く、最大渡河水深は400mmとなる。その他、アプローチアングル22度、ブレークオーバーアングル21度、デパーチャーアングル35度を実現した。 フォグランプ、ルーフレール、リア牽引フックなども装備される。前後バンパーは傷防止加工が施されたモールドインカラー素材となる。オプションとして、太陽光の反射を抑えるボンネット・ステッカーも選べる。 タイヤはマッド&スノータイヤが標準装備され、オプションでオールテレーン3PMSFタイヤも選択可能だ。いずれもブラックホイールとの組み合わせとなる。 インテリアでは、掃除しやすいウォッシャブル素材のシートが採用されたほか、標準よりも耐久性の高い素材が使用されている。
フェリックス・ペイジ(執筆) ジェームス・アトウッド(執筆) 林汰久也(翻訳)