館山中新校舎が完成 関係者60人が内覧(千葉県)
来年4月の供用開始に向け、館山市北条の旧館山第三中跡地で整備が進んでいる、館山中新施設の校舎棟が完成した。9月27日に関係者約60人に向けた内覧会があった。1~4階に続く大階段や、各階の南北をつなぐ屋外テラスなど、開放的な雰囲気が特長の校舎となっている。 完成した校舎棟は、「アクティビティが見える学校」をコンセプトに、鉄筋コンクリート造り4階建て、延べ床面積7243平方メートル、工事費約34億3956万円で建設。2022年10月に起工式を行い、今年9月に完成した。
内覧会には、市職員、館山中教員、報道関係者ら約60人が参加し、1~4階の各教室や、設備配置などを確認をした。校舎は中心の屋外テラス、大階段を囲むように造られており、北側に理科室や音楽室などの特別教室、南側に各学年の普通教室が配置されている。1階の南側には職員室や校長室、保健室などの管理室をまとめ、防犯カメラを設置するなど生徒の安全面の確保にも力を入れた。 1~4階に続く大階段には、昇降用の階段と、その隣に一つ一つの段が高い階段を設置。段差が高い階段では、休み時間などに生徒らが腰かけて談笑できるスペースとして活用できるという。この他、屋外テラスや、2~3階に吹き抜けを設けた図書室など、多方向から自然光の入る、明るく開放的なつくりとなっている。 校舎の他に、同時期に工事を進めていた武道場、南側テニスコートも完成している。現在は、大規模改修が進められている第1体育館(旧館山三中体育館)、新設の第2体育館、グラウンド、北側駐車場の外構などの工事が進められており、今年度末に全ての整備工事を終える予定となっている。