「撃破成功で8万点って…可能?」チビッコが燃えた!ファミコン名作STG「高得点への道」
昨今のゲームは、広大で骨太なストーリーと美麗なグラフィックがプレイヤーを魅了し、さらに世界中の人と戦えるオンライン対戦なども主流となっている。そして説明書などはなく、チュートリアルで操作を覚えていくのが基本だ。 ■【画像5枚】「指が悲鳴をあげた…」連射必至だった『スターソルジャー』『ゼビウス』プレイ画面■ これは据え置き型やスマホアプリのゲームでもそう変わらない。ゲームクリアまでに相当な時間が必要で、そもそもクリアを目指すものではないソーシャルゲームも人気を博している。 もちろんそれはそれで楽しめるが、昭和世代の筆者にとっては時に疲れてしまうことも。たまには懐かしのファミコンレトロゲームに興じて、ホッと一息つきたいものである。 そういえば、ファミコン初期のゲームでは、何かと高得点を目指してプレイしていたことが思い出される。今ではそんな意識もなくなってしまったが、高得点を狙うための「標的」を、名作ファミコンソフトとともに振り返ってみたい。
■ラザロの合体前に連射しまくった『スターソルジャー』
ファミコン時代の「連射」といえば、やはり“高橋名人”と“ハドソン”が思い出される。当時の少年たちの憧れでもあった連射テクニックを存分に発揮し、『スターフォース』『スターソルジャー』といった名作シューティングゲームを世間に知らしめた。 1986年6月に発売された『スターソルジャー』は、ボタンを長押しすることで自動連射が可能だ。しかし、当時は連射速度が遅く、次のショットまでに時間がかかるので、迫り来る敵キャラを倒すことができない。 コントローラを置いてボタンを擦りつけたい衝動に駆られるが、それだと十字ボタンが使えず、敵の攻撃をかわせない。それゆえ、右手の親指で必死にボタン連打をし、連射を繰り出していた。ちなみに当時、筆者の友人宅にはハドソンのジョイスティックがあり、連射のしやすさを羨ましく思ったものだ。 さて、このゲームは難易度が高かった。スピード感のある敵キャラが急に方向転換をするので、初見では狙い撃ちが厳しい。何度もプレイすることで得点をたたき出せるようになるも、ザコキャラは空中・地上問わず100点や200点程度。だが、案外すぐに10000点くらいにはたどり着ける。 本作で高得点を得るために欠かせないのが、画面4隅から出てきた4つのパーツが合体し、不気味な顔になる「ラザロ」だ。パーツが合体する前に内部に潜り込み、上下に打ち分けて撃破すると、なんと80000点にもなる。 ボスキャラの「スターブレイン」でさえ5000点程度なので、驚くほどの高得点だった。大きな目玉の「デライラ」も、同じく80000点の高得点を出せるが、BGMが変わると登場する“不気味な顔”のおかげで、ラザロのほうがインパクトは大きかったように思う。 ラザロは16発当てないと撃破できない、連射が必須の中ボスだ。合体後に倒しても1000点しかもらえないので、その前に撃破することに闘志を燃やした。BGMが変わったらすぐに中央へ移動し、連射に備えたものである。