ペットの犬が同居の赤ちゃんに嫉妬!?一緒に暮らすペットが体調不良にならないために
富山テレビ放送
ハッピーベイビープロジェクト。15日は赤ちゃんとペットが快適に暮らす環境づくりについてです。 どういうことかと言いますと、家の中で犬や猫などのペットを飼っていらっしゃるご家庭も多いと思いますが、実は、その暮らしのなかでペットが大きなストレスを抱えているケースがあるというのです。 それはいったいどんな状況なのか、そして、どう改善したらいいのでしょうか。 赤ちゃんもペットも同じ家族の一員としてみんなで快適に暮らす術、専門家に聞いてきました。 散歩をする富山市に住む飯野絵梨子さん。 生後9ヶ月の敢助くんは、生まれた時からマルチプードルのラルフくん(7歳)と毎日一緒に過ごしてきました。 *飯野絵梨子さん 「(ラルフは)我が家の長男。家族の一員でみんな仲良し」 飯野さん、子どもが生まれ、家族が増えたのは嬉しい反面、最近、ちょっと困ったことがあると言います。 *飯野絵梨子さん 「(犬が)9月から嘔吐したり下痢が続いたり体調を崩していて、何かストレスになっているかと。ラルフにとって育児ノイローゼになっているのか」 今回も敢助くんがずり這いを始めて家の中を動き回り始めた頃から、犬のラルフくんが体調を崩しているのです。 ラルフ君の体調不良の原因は子どもなのでしょうか? 飯野さんが訪れたのはラルフくんかかりつけの動物病院。 「飯野ラルフくん~」 獣医師の井本博貴院長です。 ラルフくんの経過観察をします。 「最近どうですか?うんちの調子とか」 「下痢は止まりました」 「下痢止めと整腸剤を出したけど、うんちが良くなるまで早かったですか?」 「2日くらいかかりました」 井本院長、普段の様子を細かく聞き出すことで、話すことができない犬の心の状態もチェックしています。 そして、井本院長が指摘したのは、幼い子どもがいる家庭での「音」のストレスです。 *こもれび動物病院 井本博貴院長 「小さい子がいるご家庭だとそれがストレスになっちゃって、大きな音にびっくりしちゃって、新しい家族の子に、この子(ペット)自身の身体が慣れていかなくって、一時的にお腹を壊すことは結構多い」 確かに飯野さんはこんなふうに話していました。 *飯絵絵梨子さん 「(子供の)突然のうんちやおならの音にびっくり。吐き戻したりする音はすぐ逃げていく。音が嫌い」 ところで、この動画は、自宅でラルフくんが敢助くんと過ごしている時の様子です。いまうなりましたよね? Qなぜうなったのか? *こもれび動物病院 井本博貴院長 「嫌だったのかも。お手手が出たからやめてと。ずっとペロペロしているのは近距離で不安がってたのかも」 敢助くんが近くで遊んだり、ご飯を食べたり、一緒に生活するなかで出る「音」にラルフくんが敏感になり、ストレスを抱えているといいます。 では、どうすれば改善できるのでしょうか? *こもれび動物病院 井本博貴院長 「ずっと赤ちゃんとわんちゃんを同じ部屋ではなく、自分の部屋に行ける逃げ道を作ってあげる。赤ちゃんが泣いちゃって音が気になるようなら、あえて遠くの部屋に連れて行く。ラルフくんの周りの環境を変えてあげるようにする」 動物と一緒に暮らすことがこどもの成長にプラスになると考えている飯野さん、子ども達、そして、ラルフくんのために、井本院長のアドバイスを実践することにしています。 Q.子どもが幼い頃からペットを飼うメリットは? *こもれび動物病院 井本博貴院長 「親がペットを大事に扱っているのを見て育つ。接し方を自然と学べる。命の大切さを自分の家庭環境の中で感じることができるのは大きなこと」 子どももペットも大切な家族の一員。工夫次第で、より快適な暮らしが実現できます。 *飯野絵梨子さん 「(子どもたちは)動物にも誰に対しても優しい性格であってほしい。動物は大好きなのはラルフのおかげ」 飼い主と遊ぶのが大好きなワンちゃんの場合、やはり、子どもといっしょで自分に意識を向けてほしいと嫉妬することもあるようです。 赤ちゃんもペットも言葉が全て理解できる訳ではないですけど、子どもとペットがうまく共存していけるようにそれぞれの性格を見極めたり環境に気をつけたりと飼い主(親が)関わり方を考えることが必要ですね。 飼っている犬や猫などに何か変化がある場合、早めに獣医師さんに相談することをお勧めします。
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