震災に対する社員の想いが詰まった「防災ハンドブック」配布開始、兵庫県内の小学校など700カ所以上に寄贈も
株式会社ホームセンターアグロは、2024年9月1日(日)に「防災ハンドブック」をホームセンター全店で配布開始するとともに、兵庫県内のこども園・幼稚園・小学校・高齢者施設など、700カ所以上に順次寄贈していく。本ハンドブックは全8ページで、「まず生きること」「生活の延長が防災」という理念のもと、現在の防災に関する知識や意識のチェック、対応策がわかりやすく記載されている。 【写真】兵庫県内700カ所以上に配布される「防災ハンドブック」 また、ホームセンターアグロのアプリには、兵庫県C.Gハザードマップと連動した防災マップを搭載。地域の避難場所が表示される機能も搭載される。 防災ハンドブックへの想いについて、担当者に話を聞いた。 ーー今回の防災ハンドブックに関して、意図や狙い、ターゲットは? 地域の皆様が安全安心に暮らせるようにと社員がチームで作成したハンドブックです。特にホームセンターのひとつがある長田地区は阪神淡路大震災の震源地でもあるため、再度防災について見直す機会だと考えています。 ーー今回の防災ハンドブックについて、イチオシ、目玉となるものは? 防災ハンドブックは人と未来防災センター様にも協力いただき、完成させることができました。南海トラフ巨大地震が叫ばれているからこそ、チェックが必要だと考えました。 ーー今回の防災ハンドブックに関して、アイデアはどのようにして生まれた?また、その実現に向けて苦労した点は? 社員が主体的に行動を起こした結果が形となりました。制作のきっかけについて、寺田さんは「実父が急死したことで知った事実に自分自身ががく然とした」と言われています。まわりを巻き込んでハンドブックを完成させてくれたことで、一般の方にも防災意識を高めることに使用していただければうれしいです。 ーーユーザーへのメッセージは? 防災意識は兵庫県の方だけではなく、日本全国の方が持っておくことが大事です。有事の時には速やかに行動できるように日常的に備えましょう。 ■ハンドブックを作成した寺田貴さんの思い 今年の初めに実父が急死したことが大きかったです。災害とは直接関係ありませんが、遺品整理をしていた際に父が10年以上にわたり毎月『国境なき医師団』に寄付をしていたことや、地域の連合自治会長として地域の皆さんが安心して暮らせるような町づくりに尽力していたことを知りました。 一方で、私はこれまで災害が起こるたび、テレビなどでその状況を見ながら自分も何かしなければと思いながら、実際には何も行動していませんでした。父の寄付の話なども亡くなるまで知ることすらなく、そんな自分が今からでも何か社会の役に立てることがないかと思い、今回初めて行動に起こしました。 災害が多い日本でできること、現在勤務しているホームセンターとして震災の予防をしていくハンドブック作成を決意し、思いに共感した社員とともにチームで作成しました。 すべての人がすぐ実践できること、防災を身近に感じ対応できるように現状の意識チェックとスタートのハードルを下げる取り組みを継続的に行うことで、地域に貢献していきたいです。今後は、兵庫県内の教育機関連携しながら子どもたちへの防災意識の更なる醸成を目指していきたいと考えています。 ■配布場所 ホームセンターアグロ全店舗にて無料配布(14店舗) ※教育機関、福祉施設などから希望があれば別途配布も行われる。 ■防災ハンドブックの内容(一部抜粋) ※内容は一部調整中。 ・家族の未来を守るのはあなた! ・防災意識レベル「YES・NO」チェック ・地震に備えて被害を減らす工夫を ・豪雨・増水以外に土砂崩れにも注意