中尾彬さん「ねじねじ」の“始まり”にベテラン俳優の存在 異国の地での「カッコイイですね!」から
映画やドラマ、バラエティー番組などで幅広く活躍した俳優の中尾彬(なかお・あきら=本名同じ)さんが、心不全のため16日に死去していたことを22日、所属事務所が発表した。81歳だった。 【写真】中尾彬さん&妻の池波志乃、仲良し夫婦ショット * * * 中尾さんの代名詞といえば、首に巻かれた通称「ねじねじ」。もともとはネクタイ嫌いだったことから、代わりに夏でもマフラーやストールをねじって首元に巻いていたのが注目されるようになった。やがて、「彬巻き」などと呼ばれるようになったが、「ねじねじ」と命名したのは妻の池波だったという。 「ねじねじ」の“始まり”には、意外な人物が関わっていた。2021年、池波と文化放送「くにまるジャパン 極」に出演した中尾さんは、着け始めの秘話を披露している。 同番組で中尾さんが明かしたところによると、最初に「ねじねじ」を身に着けたのは20年以上前、場所はインドネシアだった。現地へドラマのロケに行った時、(ろう)を使って染色する、ろうけつ染め布地の特産品「バティック」を気に入り、大量購入したという。 その後、移動する飛行機が欠航。足止めされていると気温が下がってきた。「首が寒くなってきたから『何かないかな』と思って、(首にバティックをねじって)巻いたりしていたら、隣にいた神田正輝が『それカッコイイですね!』って。正輝が言ったから『いいのかな?』なんて思って、それが何十年も続いている」。神田が“生みの親”だったことを明かした。 その後も国内でさまざまなデザインのものを買い求め、最大400本にまで増加。季節や場面などに応じて使い分けていたが「意外と(普段着けるものは)色とか生地は決まっちゃう」と話していた。
報知新聞社