日銀・主な意見:12月会合で利上げと利上げ見送りの是非を巡る意見は予想外に拮抗していたか
円安が進めば2025年1月に追加利上げ実施へ
2025年1月20日の大統領就任日あるいはその直後にトランプ次期政権が打ち出す政策が、内外経済、金融市場に大きな混乱をもたらすものである場合、日本銀行が2025年1月23・24日の次回決定会合でも追加利上げを見送る可能性は高まる。 しかし、次回決定会合の段階では、そうしたリスクが大きく顕在化しない、あるいは認識されない一方、円安が急速に進み、物価高を助長する円安を抑制するために日本銀行の利上げを容認する意見が政治サイドで高まる場合には、1月23・24日の次回決定会合で追加利上げが実施される可能性があるだろう。 木内登英(野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト) --- この記事は、NRIウェブサイトの【木内登英のGlobal Economy & Policy Insight】(https://www.nri.com/jp/media/column/kiuchi)に掲載されたものです。
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