Z世代を中心に拡大中!位置情報をシェアすることで生まれる「シン密圏」とは?!
位置で近づく心の距離
株式会社博報堂、博報堂DYグループの株式会社SIGNING は、生活者発想で経営を考える研究開発・社会実装プロジェクト「HAKUHODO HUMANOMICS STUDIO」の活動の第四弾として、1,500万以上DLされている位置情報共有サービス「whoo your world」を運営する株式会社LinQを共同研究パートナーとして「シン密圏プロジェクト」を発足、レポートを発表した。 もはやSNSが生活のインフラとなった現代、「人と人とのつながり」のあり方も変化し、人との「親密さ」についての定義も捉え直す必要があるようだ。その象徴的とも言える現象が、Z世代を中心に広がる“位置情報のシェア”ではないだろうか。本プロジェクトでは位置をシェアすることで生まれる、“親しさ”から拡がる新たなつながりを「シン密圏」と名付け、その実態を紐解くとともに、その価値観について考察、これからの社会、ビジネスを考える上でのキーワードを提言している。
若年層の4人に1人が自分の位置情報を共有する「位置シェアラー」
本プロジェクトでは、「つながり」に関する実態把握を目的とした、全国の10~60代男女対象のWeb定量調査に加え、位置情報共有サービスを既に使っているユーザーのデプス調査、位置情報共有サービスを使ったことがない20~40代を対象とする実証実験を実施。 するとなんと4人に1人が自分の位置情報を共有する「位置シェアラー」であることが分かった。位置シェアラーにとっては、位置をシェアする繋がりが「最も親密」であると考えている。また、位置をシェアする相手は「仲が良くて、リアルで会う友だち」。シェアする情報によってつながる相手を階層化、SNSの友達の中でも情報を公開する相手を限定している。 さらに位置シェアラーの行動としては、自分と位置が近い人と「ついで会い」を行っているとの回答も多く寄せられた。レポートによると、位置シェアラーには「その場の思い付きで行動するのが好き」といった、瞬間的な思いつきで動く 「場面行動」が根付いていることが理由かもしれないとしている。