【ソフトバンク】異例!尾形崇斗がワイキキビーチで自主トレ公開「ハワイ遠征」侍ジャパンに意欲
【ホノルル(米ハワイ州)14日(日本時間15日)=只松憲】ソフトバンク尾形崇斗投手(25)が優勝旅行先のハワイで異例の自主トレ公開をした。砂浜でくつろぐ観光客を横目に上裸で砂浜ダッシュや腕立て伏せなどのトレーニングを敢行。バカンスムードの海辺で汗を流した。来季はすでに「中継ぎ6人衆」の一角として開幕1軍が決定的。将来的な侍ジャパン入りにも意欲を示した。 【写真】砂浜でメディシンボールを投げる尾形 ◇ ◇ アンビリーバブル、ファンタスティック。尾形は真剣なまなざしだった。「ハワイ遠征です。ハワイ自主トレ。ここで何かをつかんで帰ろうかなと」。憧れのアメリカに初上陸。体の芯から自然と活力がみなぎった。 午前中はトレーニングジムで強じんな肉体を誇る「猛者」たちに圧倒された。「すごい猛者たちに囲まれることでもっともっといいウエートが。クオリティーが上がりそうです」。ジムまで往復1時間の移動も「有酸素運動」とウオーキングに当てた。即座に3日間のフリーパスを購入。午後は比較的人気のない砂浜で腕立て伏せなどのトレーニング。「3本走りま~す」。締めは上裸で全力ダッシュだ。不安定な足元で両腕を振り、3本中2本は海に飛び込んだ。観光客がくつろぐバカンスムードの海辺に超異例の光景。優勝旅行先のハワイで即席の自主トレ公開となった。 今季は9月以降に1軍定着した。12試合で2勝0敗、3ホールド、防御率2・31。9試合連続自責点0でシーズンを終えた。日本シリーズにも初登板。17年育成ドラフト1位で入団し、7年目で飛躍の年になった。小久保監督からはオスナ、ヘルナンデス、松本裕、藤井、杉山とともに1イニングを任せる「中継ぎ6人衆」に指名された。尾形は「そういう集団に入れてもらえたのは素直にすごくうれしい」と語るが、目指すはもっと上。「世界レベルになって世界と戦うことが目標。日の丸を着れる成績とチャンスがあれば背負いたい」と将来的な侍ジャパン選出に意欲を燃やした。 劣等感も刺激に変えた。尾形が「悔しい」と漏らしたのは買い物での出来事。「Tシャツを買いにいって、(自分は)日本だと2XLなんですよ。でもXLでちょうどいい。やっぱりワールドクラスのすごさを感じました。XLで甘んじてしまった…」と唇をかんだ。いつかは2XLが似合う真の猛者へ。「ピッタリにしないといけない。アメリカに飲まれた」。最速160キロを目指す育成の星が、ホノルルで刺激的な日々を送っている。