ナブラチロワ氏がセリーナの態度を批判するなど広がる主審の判断是非論争
ナブラチロワ氏は、「ウィリアムズは怒りをコントロールすべきだった」、「男子選手なら(警告を)逃れることができるからといって、女子選手もできるに違いないという考えで挑むことは良い考えではないと思う」、「ここで我々が問いかけなければならない質問は、我々のスポーツ(テニス)を讃え、対戦相手を尊重するためにどのような態度を取らねばならないか、ということだ」と主張している。 また記事は、1987年にボリス・ベッカーと対戦したジョン・マッケンローから1ゲームを取り上げて論議を起こした試合の主審を務めたリチャード・イングス氏が、BBCラジオでラモス氏の判定を認め、「絶対に完璧な審判を行った」と語っていることを紹介。 「ラモス氏は、40年の審判経験がある。彼は試合を絶対に完璧にさばいた。彼は違反行為を見つけ、信念という勇気をもって判断を下した。彼(の判断)を110パーセント支持する。この何年か見た中でベストな審判の1つだった」と語ったという。 だが、その一方で記事は、ウィリアムズを擁護する反応があったことも報じた。 「WTA(女子テニス協会)のスティーブ・サイモン最高責任者は違った見方で、この試合に性差別行為があったか、どうかを検証することを約束した。著名米国選手で、女性権利擁護の活動家、ビリー・ジーン・キング氏も、同氏の立場に賛同し、元男子テニスのチャンピオンだったアンディー・ロディック氏も同様だ。日曜日に男子決勝を制したノバク・ジョコビッチは、ラモス氏がウィリアムズを追い詰めてしまったと考える一方で、彼の判断に性差別はないとも語っている」と伝えた。 また優勝した大坂が、ブーイングの中でプレーし、観客が望んだ試合結果とならなかったことを「ごめんなさい」と、表彰式で謝罪したことをクローズアップ。 「この若手選手はトロフィーを受け取ったときに涙を流し、ステージ上でウィリアムズに慰められなければならなかった」と大坂へ同情を寄せた。 ウィリアムズが受けた罰則に関しての余波はまだまだ終わりそうにない。