「平日・日中」限定の救急隊、相次ぎ創設…働くパパママ隊員の多様なニーズにもマッチ
講習などを担当する救急課から配属された隊長の森下雄彦さん(40)は、長女の幼稚園の送り迎えをしながら勤務しており、「現場で活動したかった。新制度はニーズに合っている」と歓迎し、「市民の救命のために最善を尽くし、この制度を軌道に乗せたい」と抱負を語った。
◆日勤の救急隊=総務省消防庁によると、今年4月現在で全国の95消防本部で計125隊が活動している。救急現場は24時間勤務が原則だったが、人手不足が続く中、育児や介護中の職員、定年退職後の再任用職員を活用できる「平日昼間のみ勤務」が課題の解決策として注目され、全国に広まった。県内では、2021年に神戸市、23年に西はりま消防組合が取り入れ、今年は尼崎、姫路両市が同様の隊を創設している。