「自公の過半数割れ」も予言的中…エミン・ユルマズ氏の友人が選挙前に語っていた「ある言葉」
自民党にお灸を据えたい有権者
エミン:私の友人で、FXで大損した人がいるのですが、これまで政治にまったく興味がなかったのに、その補選は投票に行くと言っていました。どの候補に入れるのか聞いてみると、「自民党が一番痛みを感じるのはどの政党ですか?」と逆に訊かれたんです。私が最大野党の立憲民主党じゃないかと答えると、「じゃあ立憲民主党に入れる」と。 要するに、補選で立憲民主党に投票した人の中には、自民党を痛めつけたいから投票した人もいるでしょう。 永濱:2009年に民主党が政権交代を果たした時と近いですね。あの時はリーマン・ショックの直後で、自民党の政権運営に批判が集まっていました。自民党にお灸を据えたいという一心で民主党に投票した有権者も少なくなかったようです。 ただ民主党の政権運営も国民の期待に応えられませんでしたので、未だに「悪夢の民主党政権」と批判されたりしています。その後、自民党は民主党政権時への批判を下支えにこれまで政権を維持してきましたが、民主党政権終了から12年も経つと、さすがにその印象も薄れているのかもしれません。 いまは40年ぶりの世界的インフレが国民の生活を脅かしており、今後の政権運営次第では、政権交代の機運がこれから高まっていくかもしれませんね。 『民主党政権時代の『デフレ地獄』を忘れた人々…円安インフレに不満を持ち、自民党政権を覆しうる『年金生活者』の存在』へ続く
永濱 利廣、エミン・ユルマズ